20年以上も昔に読んだ妹尾河童(セノオカッパ)さんの《少年H》。
すごい良かったという覚えはあり、子どもが読むといいんだけど…と、古本屋で買っていた。子どもは今のところ読まず、私も読み返してなかったけど、読んでみた。
いや〜

これはうちの子だけじゃなくて、子どもみんなに読んで欲しいなぁ

妹尾さんの少年時代を小説スタイルで書かれてるんだけど、妹尾少年の好奇心と行動力と純粋さとカツオのようなずる賢さが生き生きと描かれていて、戦争という厳しい時代だけど、その中でもポジティブに生きていく逞しさに心を揺さぶられます

隣近所、友達との繋がりとか、大人と子どもの関係も程良く適当で、程良く無責任っていうか、今みたいにギスギスしてなくていいなぁって思う。
私が子どもの頃も、近所に口うるさいおばさんいて怒られたりしてたけど、やっぱあだ名付けて「出た〜」みたいな感じでワイワイやってたもんなぁ

今、そういうのないよね。
友達の間でもあだ名禁止とかさ。でも先生にはあだ名付けてるのかな。
ほんと、今の子どもたちももう少しのびのびした心で生きて欲しいし、戦争っていうのを子どもの目線から描いた作品だから是非読んでもらいたいなぁ

なかなかの厚さの上下巻だから、読み始めは臆するかもしれないけど、読み始めたらどんどん読めるんじゃないかな
