モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

宇奈月グランドホテル 弦楽カルテット

2011年10月31日 | 演奏

宇奈月温泉は、みなさんがリラックスする場所ですから各旅館では、浴衣などを用意して、のんびりとした装いを楽しんでいただいています。宇奈月グランドホテルでは、浴衣に囲まれた弦楽カルテットでした。

演奏するのは、モーツァルト@宇奈月フェスティバル室内オーケストラに参加のみなさん。ヴァイオリンの方は、NHKの番組で演奏しておられた方ですし、たぶん、昨年の内山クインテットのメンバーのお一人だったかと思います。

ドレスに、浴衣の組み合わせが、何ともこの音楽祭らしいですね。

演奏は、かっちりと1曲すべての楽章をしっかりと演奏されました。

最初、後の方でこういうところでのコンサートを少しばかりいぶかしげに聴いておられた方が少しずつ身を乗り出して、どんどん前の席に移動して行かれたのが印象的でした。

演奏家の方もモーツァルト音楽祭の雰囲気に慣れてこられて、MCもなかなか流ちょうです。

このあと、アンコール曲も演奏されました。

昨年は、ステージを奥の方に設えたのですが、今年は入り口に向けて。なるほど、宿泊されているお客さんからすればその方がいいですし、入り口に向かってやや下りになっているので見渡しやすいですしね。ホテルのみなさんも、昨年と違って、いろいろ様子がわかってそれぞれに工夫していただいています。おかげで、ゆっくり、たっぷり、しっかりと音楽を楽しむ空間を作っていただきました。

 


グリーン喜泉 室内楽

2011年10月31日 | 演奏

昨年のフェスティバルのロビーコンサートの有終を飾った内山達さんが今年は、モーツァルト@宇奈月フェスティバル室内オーケストラのメンバーとして参加してくださいました。オーケストラの結成には、内山さんのお力添えがあったとも聴いています。

9月17日、3日間の日程の初日から弦楽デュオでロビーコンサートに登場してくださいました。

グリーンホテル喜泉は昨年は宴会場での演奏でしたが、今回は、黒部川を見下ろすロビーで。最初の1音から圧倒的なパフォーマンスで私たちを引き込んでくださいました。

ロビーコンサートは実はとても難しいのです。無料のコンサートですが、お客さんのなかにはゆきずりの方々も多く、しっかり聴いていただくには、それなりの力が必要なのです。その日演奏する人がどういう人かを多くの場合にご存じなく、また、そもそもクラシック音楽に興味のない方もいらっしゃいます。足を止め、耳をつなぎ、全身で音楽を感じてもらうには、演奏家の力が欠かせません。

そして、このデュオには、十分にその力が備わっています。

宇奈月の夜は、昼と風が一変します。すべての空気が重厚な圧力を増して谷に下りてくるようでもあります。昼間は高らかに天に向かって突き上がっていった音が、食い込むように地面ごと体を揺らしてきます。

圧倒的、というにふさわしいモーツァルトを聴かせていただきました。

お宿のお客さんたちはきっと一晩中、この響きの余韻に浸って眠れることと思います。