私はここ10年ほど、家庭の都合により割と関東近辺を転々としてその都度職場を変えてきました。
転職というほど職種は変えておらず、同業で短期間働いて移動するという働き方です。
その都度求職活動をするわけですが、仕事が見つからなくて困ったことはほぼほぼなく、今年度も探し始めてから予想以上に早く決まっています。
今までは非正規で働くというのは正式に採用されず、安く待遇が悪い働き方のようなイメージでしたが、最近は非正規はある意味最強なのではないかと思い始めています。
現在どこもかしこも人手不足です。
こんな年齢になった私でもそれなりに役立っているようです。
慢性的に人手不足で予算があっても人がいない状態らしく、かなり年齢が上の方でも働けそうです。
非正規でも職にあぶれることはなく、むしろ売り手市場なのです。
そうなると、割と自由に振る舞って言いたいことを好きなように言えるのは正社員よりも非正規です。
同じ場所にずっといなければならない正社員であれば、周囲と友好的な関係を築くことに重きを置かなければなりません。
実際、まめにコミュニケーションを取って気軽にお互いのことを話すようになると仲間意識もできてきて、断然仕事もやりやすくなります。
逆にそうなると今度は、チームの中で声の大きな人に引っ張られて理不尽なことをスルーしたり、問題点を指摘できなくなったりしてきます。
今はどこも責任を取らない、決め事は誰が決めたかよくわからないような形になっていて指摘もできないことが多々あります。
本来一番大切にしなければならないことが後回しにされている中で働くのはストレスです。
私は同じ場所に長くいないので、その後に影響するような人との関係性を重視する必要がありません。
何かを変える力があるわけでもない私は「ここまででいいか」と思ったら、次の場所へ移動することができる非正規が最近心地よいのです。
仕事自体は精一杯勤め、周囲には深入りせず、狡い人には冷たい視線を送り、素晴らしい人には賛辞を送り、悩んでいる人にはエールを送る。
こうすると自分の価値観に照らして人と接することができ、雑に扱われた時にはそれ相応の対応ができて本当にイイ!
お豆腐メンタルの私でも、自分なりの正義感に従って仕事もでき、それなりの人間関係もできつつ、病むほどに我慢する必要もなく、その場を離れることも可能。
根気も根性もない私にはこの”野良の仕事人”(非正規)という働き方が合っていると思う今日この頃ですです。