先日、比較的若い方で、漂流中もしくは漂流寸前の就職難民の方に、バス運転士を勧める旨の記事を書きました。
その記事では、3年間バス運転士を経験し、その社会人となるべく「緩やかな移行期間」を経て、再出発する内容だったと思います。
再出発の仕方の一つとして、運行管理者になって内勤の実務経験を積む方法を紹介しました。
しかし、大手バス会社の場合は、母体がほとんど鉄道会社になり、多くのグループ企業を抱えます。
母体が鉄道会社ということは、会社が傾くことはほぼ考えにくく、もし傾く時は日本自体が傾くときだと思います。
その位安定した企業体であることは、ご理解頂けると思います。
その鉄道会社のグループ内転職を狙ってみるのもいいかお知れません。
有名なものでは、本業の鉄道事業、系列の不動産会社や旅館・ホテル企業、建設会社、広告代理店、システム会社、警備会社、ビル管理会社などがあり、非常に多岐に渡ります。
変な転職人生になりそうなマインドなら、グループ内での転職をする方が社会的にも見栄えがいいです。
バス運転士をやりながら、グループ会社の情報収集をしてみるのも一つの手かもしれません。
若い私立大学文系卒で、特にやりたいのとが無い人の場合は、将来のキャリア展望に有効な、不動産会社がお勧めです。
きついかもしれませんが、ビジネスの基礎が学べると思います。
また、不動産業界で3年以上の経験と宅地建物取引士の資格があれば、全国どこでもそれなりの給与で生活が可能になります。
もしも、グループ内の会社で続かない等の転職に失敗したとしても、グループ内のバス会社ならば比較的スムーズに出戻ることも可能です。
これはあくまでも、自分の職業適性が何なのか分からない若い人限定の話になりますが、変におかしな転職を繰り返すより断然いいと思います。
世の中が高齢化で体力を失った現在、冒険や転職を繰り返すことが許される社会ではなくなりつつあります。
自分の職業適性を量り、3年以上続けられそうな仕事でセーフティネットを構築することは、景気の上下に負けない強いビジネスマンに変えていくと私は思います。
バス運転士という、生きるための最低限度のセーフティーネットがあることで広がる、選択肢の話でした。