旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

初体験

2005年07月22日 22時23分22秒 | Weblog
普通の注射針の10分の1の太さだといわれても鍼は針、恐怖心が先にたつ。鍼灸師が「大丈夫ですか?」と聞くものだから「命を預けてるんだから、ひと思いにやってください。」と観念したら、体から力が抜けた。

首筋と背、肩甲骨の脇に計3本の鍼が打ちこまれた。「響きますか?」と問われたから、「鍼がすすむにつれて重くなるような感じします。たまりませんなあ。」と応える。確かに痛みはない。意外だ。ちょこちょこ鍼を移動させるたびに軽い痺れに似たような快感すら走る。鍼は初体験だというのに・・・。

倉橋 

2005年07月22日 09時57分21秒 | Weblog
昨日、同僚のお母さんの葬儀があった。朝7時に自宅を発ち、片道2時間半をかけて倉橋島の先端まで車を走らせた。普段が広島市内のビジネス街で仕事をしているので、ビルや車のラッシュがない山と畑と海だけの景色に心が和む。

読経と線香の香りの中で厳かに葬儀は営まれた。1時間ほどの葬儀の間、日陰に突っ立っていた。目前に貼られたセメントは白く輝き、仰ぐ空は雲ひとつない淡い群青色だった。飾り気のないいい葬儀だった。長く連れ添った遺族は悲しみに打ちひしがれている。長患いの末の逝去なので、何がしかの安堵感が漂っているようにも思えた。

式の後、狭い港町を歩いた。葬儀場は小さな漁港に面していて、上から眺めると4から50センチの鯛やら黒鯛やらがのんびりと泳いでいる。この島には数年に一回程度釣りにくる。意外に砂浜が多くこの季節ならキス狙いだ。冬場には小型のメバルも数釣れる。しばらく、この島で釣りをするのは控えることにしよう。

同行した同僚と取り留めのない話をしながら帰路を急いだ。ラジオの気象概況によれば広島市内は今日の気温も34度を越えたそうだ。2時前に家の近くの「いよ路」といううどん屋さんで冷たいうどんとてんぷらをかき込んだ後、駐車場のアスファルトに目をやって「今日は臨時休暇だね」と同僚に目をやった。「ですね。」と応えた。

家まで送ってもらうと、夏の高い日差しを受けて、きゅうりやらプチトマト、朝顔が水を欲しがっているように感じたので、思いっきり水をやってから庭に水を撒いた。ついでにプチトマトを10ばかりときゅうり2本を収穫した。庭ではクマゼミが激しく鳴いていた。