旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

恐羅漢の黄葉

2006年11月17日 23時38分42秒 | Weblog



原因不明の激しい痛みに襲われて一時は死すら覚悟した女友達を誘って恐羅漢まで出かけた。恐羅漢は県下の最高峰だ。途中、「紅葉を楽しむことを、なんで紅葉狩りというの?」という質問に答えることができなかったがまあいいさ、家に帰れば自慢の「日本国語大辞典全20巻」がある。

戸河内のインターを降りてから恐羅漢に向かう。山は茶色と黄色のさながら絨毯のような装いだ。以前女友達から「秋だというのに、あの山はなぜ青いの?」と聞かれたことがある。「ありゃ松だよ。松の葉が散ったら松枯れ病だよ。」と言ったら女友達から大いに受けて、ふたりで笑い転げたものだ。ところが残念なことに恐羅漢の黄葉を際立たせているのは松ではなくて檜のようだ。檜枯れというのは聞いたことがない。

内黒峠の展望台から三段峡あたりを見渡すと褐色と茶色、黄色の絨毯に様々な衣装の赤が点在している。絨毯は遥か彼方の深入山まで続く。その山頂あたりは夕日を浴びて枯れ草色に輝いていた。随分奥行きを感じる光景だ。

山を下ってから三段峡の上流に車を走らせる。谷間の黄葉はなんだか侘しい。女友達は病み上がりで、こっちはビジネス上の難問を抱えているのだ。渓谷の日が落ちようとしているというのに、ひとりの管理人が集金鞄を抱えて佇んでいた。広くて薄暗い駐車場に1台の車が駐車していた。

☆ 色づく街

2006年11月17日 21時17分43秒 | Weblog


今もあなたが好き まぶしい想い出なの
  あの日別れた 駅にたたずみ
  あ~ 青い枯葉かんでみたの

    街は色づくのに 逢いたい人は来ない
    母に甘えて 打ち明けるには
    あ~ 少し大人過ぎるみたい
    
      愛のかけら 抱きしめながら
      誰もみんな 女になる気がするの
      さよならは その日のしるしね

    人に押されて 歩く夕暮れ
    あ~ 貴方だけがそこにいない
  
      愛のかけら抱きしめながら 
      誰もみんな女になる気がするの
      さよならは その日のしるしね

     街は色づくのに 逢いたい人は来ない
     人のやさしさ 人のぬくもり
     あ~ 通り過ぎてわかるものね


        有馬三重子 作詞