「忙中閑あり」は安岡正篤さんの造語だそうだ。もともと影の参謀とか策士とか、虎の威を借りる狐よろしく先哲解釈の権威で処世をする人間が好きではないから、この表現を控えようと思いつつ、これまでの癖で使ってしまう。要は、口の割には私に節操というものが欠落していることの証左なのだ。
たまに来所する求職者が驚くくらい、連日ハローワークは混み合っている。確かに、年度替りという要因で3月に離職するひとが多い。当然といえば当然なのだが、8時半の受け付け開始からハローワークは人の海、ひとの波が押し寄せる。押し黙ったまま呼び出しを待っている皆さんに慰労の意味をこめて「どうもお持たせしました。」という挨拶から職業紹介や訓練相談の手続に入ることにしている。
空調のせいなのか、ひとの海のせいなのか、早春だというのにハローワークは蒸し暑い。数10分もすると全身から汗がにじんでくる。顔面は、目に汗がはいらんばかりの惨状だ。それでも、来所者の皆さんの姿はちょうど1年ほど前のわたしの姿なのだから、どうしても相談に熱が入る。熱意が熱となって全身を駆け巡っているような錯覚を覚えることもある。
たまに「シンドラーのリスト」のような使命感に駆られて、紹介状を書いたり訓練の申込を受け付けている自分の姿を連想する。しかし、事業所へ紹介状を出したからといって就職が決まるわけでもないし、訓練の申し込みを受け付けたからといって訓練の選考にうかるわけではない。こういう連想をすること自体、すでに仕事がマンネリ化し始めたか、疲れ始めているかの兆候であるように思えれてならない。
たまに来所する求職者が驚くくらい、連日ハローワークは混み合っている。確かに、年度替りという要因で3月に離職するひとが多い。当然といえば当然なのだが、8時半の受け付け開始からハローワークは人の海、ひとの波が押し寄せる。押し黙ったまま呼び出しを待っている皆さんに慰労の意味をこめて「どうもお持たせしました。」という挨拶から職業紹介や訓練相談の手続に入ることにしている。
空調のせいなのか、ひとの海のせいなのか、早春だというのにハローワークは蒸し暑い。数10分もすると全身から汗がにじんでくる。顔面は、目に汗がはいらんばかりの惨状だ。それでも、来所者の皆さんの姿はちょうど1年ほど前のわたしの姿なのだから、どうしても相談に熱が入る。熱意が熱となって全身を駆け巡っているような錯覚を覚えることもある。
たまに「シンドラーのリスト」のような使命感に駆られて、紹介状を書いたり訓練の申込を受け付けている自分の姿を連想する。しかし、事業所へ紹介状を出したからといって就職が決まるわけでもないし、訓練の申し込みを受け付けたからといって訓練の選考にうかるわけではない。こういう連想をすること自体、すでに仕事がマンネリ化し始めたか、疲れ始めているかの兆候であるように思えれてならない。