好きな店の好きなラーメンで昼食を済ませた。散髪に寄って髪を切ってから、家に戻ってシャワーを浴びた。クーラーが効いた部屋でしばし読書で心を整える。夕方にはビアガーデンで県人会の暑気払いがある。酒を自制して1年が経過した。あれだけむごい仕打ちを受ければ悪魔かアホでないかぎり、暴飲を慎むことになることだろう。ようやく1年の喪が明けるという感慨にふける。
この1年間は、「日にビール1本まで」を厳守してきた。しかもこの1年で数度しか飲んでいない。忘年会や送歓迎会、同窓会などで飲む機会が20回以上はあったというのに、いっさいアルコールを口にしなかった。あの事件から1年たったら、改めて好きなアルコールを楽しむことにしていた。自制するというのは、ある意味では情けない了見だ。のどの渇きを潤すとか、五臓六腑に染み渡るような飲み方というのもある。でも飲酒が怖い。そして無事まる1年が経過したので週末のビアガーデンで4杯のジョッキを空けた。
これからは、勧められても誘われても、「かくかくしかじかの理由で飲めません。」という類の無粋な言い訳をしないで済む。「アルコールは尿の排泄を促しますぜ、じゃけん、こういう暑い日にええ気になって酒を飲みすぎると、体が水分不足になって行き着く先が熱中症でっせ。お互いに歳なんじゃけえ気をつけにゃなりませんのう。節度を持って飲む、ここんとこが大事ですなあ、はっはっは。」で済ませることができそうだ。