人類の歴史は戦争の歴史でもある。そして戦争は古代からずっと続いてきた。しかし、近年になって、戦争や植民地支配は国際的に違法とされる時代がやってきた。第一次世界大戦で約2600万人の犠牲者を出し、戦争を外交と並ぶ国家政策の一手段とみなしてきた考え方から、戦争を否定する方向へと向かう。つまり、第一次世界大戦の講和条約であるベルサイユ条約の一部として国際連盟規約が結ばれ、国際連盟が設立され、それは、全ての連盟加盟国がお互いに武力行使をしないと約束し、戦争を行う国に対しては、全ての加盟国が協力して制裁するという集団保障体制で戦争を抑止しようとするものであった。
. . . 本文を読む