murota 雑記ブログ

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「古事記」と「日本書紀」成立の事情。

2016年12月16日 | 歴史メモ
 古事記は天皇や関係者に見せるための本であり、日本書紀は特に中国を意識して作られた国史(正史)と考えられる。古事記は日本書紀を作るための雛型本でもあった。日本書紀は全て漢文で書かれている。中国や朝鮮に対する独立の意思表示であり、国体(天皇制)の確立を主張しており、唐の皇帝に献上されたものと思われる。現存する正史の最古のものは、古事記(712年完成)、それから8年後、日本書紀(720年)が完成している。古事記は、上巻、中巻、下巻から構成され、神代から推古天皇までが書かれているが、日本書紀は、推古天皇から100年ほど下がった、持統天皇(41代の女性の天皇)までが書かれている。古事記については、不可解な伝承がある。平安時代には、古事記は宮中深く保管され、見てはならない本とされていた。  . . . 本文を読む

朱子学の歴史的影響。

2016年12月11日 | 歴史メモ
 朱子学は別名「宋学」といわれるように、漢民族の王朝であった「宋」が、野蛮な「金」や「元」に滅ぼされる過程で発生している。世界の中心たる「中華」という自負を持った中国、当時の「宋」にとっては、野蛮な「金」や「元」に滅ぼされることなど、漢民族のプライドが許さないが、現実に起こってしまった。その「宋」で誕生した朱子学は、現実を無視し、空理空論に走るものとなっていった。 . . . 本文を読む