紫式部が中宮彰子に仕えた期間、その中の約一年半にわたる日記と消息文には、藤原道長邸の生活,彰子の出産,正月の節会など大小の見聞が,式部独特の鋭敏な感覚を通して記録されている。自他の人間を見すえてたじろぐことのなかった『源氏物語』の作者の複雑な内面生活をうかがい知る上で貴重な文献でもある。そのように松岡正剛氏は述べている。
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ドストエフスキーの作品「罪と罰」の主人公は貧しさのため大学を中退した23歳のラスコーリニコフ。頭脳が明晰ではあったが妄想癖があった。彼は1つの理論をもっていた。それは人類には凡人と非凡人の2種類が存在し、非凡人は人類のために何をしてもよいというもの。人類を幸せにするために、凡人の1人である虫けらみたいな金貸しの婆さんを殺してその財産を人のために使っても何の問題もないとラスコーリニコフは考える。そして実際に行動を起こす。ラスコーリニコフは自分がナポレオンの生まれ変わりのような気分になっていた。
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