斎藤兵庫県知事失職に関して、振り返りを含めて考察やポイントをまとめてみました。
前兵庫県知事の斎藤さんが知事選で勝利した。これは、9月19日に下記リンク先の不信任提案がなされ、議会が満場一致で不信任決議し、失職を選んでの出直し選挙で復活したというものである。
今回の選挙や、選挙までの間の事実確認出来たこと、そして提出された不信任案についてまとめます。
最初に、今回の選挙で民意は圧倒的に斉藤氏を支持し、県議会の決定と異なる判断をしたという事実である。つまり選挙で選ばれている現在の県議は、今選挙したら支持してもらえないということが言える。さらに前斉藤知事を支持しないとあえて表明した22名の市長も、次の選挙では厳しい目で市民から見られるということになる。今回の結果を納得がいかないとか、おかしいとか、認めない発言をしている人がまだいるが、事実は選挙結果が全てということである。
次に、選挙までの間を含めて確認できたことであるが、一つ目のパワハラについて具体的な事実は一つしかない。仕事をまともにしなかった職員に指導したあと、丸めた付箋を壁に向けて投げたこと。この付箋を投げたことがパワハラに当たるかどうかである。それ以外は、アンケートで話を聞いたというものばかりで、職員がパワハラを受けたという事実は確認できていない。二つ目は「おねだり」であるが、訪問先でお土産としてカニを渡され、鮮度の問題があったため自宅に持ち帰って食べたというものだけである。おねだりをしたという話しは、相手先が全て否定しており、事実確認はされていない。つまり、メディア等が報じた「おねだり」疑惑の事実は確認されていない。三つ目は、公開された音声についてであり、斎藤知事に有利な内容を公表させないようにした百条委員会議長である奥谷議員の会議での隠蔽指示発言である。
最後に、不信任案決議の文面であるが、客観的に見れば手続きや事実確認で問題がある。「告発文書の内容に真実が存在し」は、「訪問先の建物まで20メートルあるところで車を停め知事を歩かせた」ことで、知事はこれに対して適切ではない段取りを行なった職員に対して厳しい口調で注意したことを認めている。知事訪問に際し、建物前に付けず、事前説明も段取りもせず、手前で停めるように成り行きで対応していることを指摘されて逆恨みしたとしか思えない。そもそも告発文を公的な支給されているパソコンで作成している時点で問題行動であり、公平にその職員に問題がないかも県議は意識すべきであった。そして、県民局長が自殺した理由は明らかにされず、斎藤知事の責任と断罪したことは大いに問題がある。その後の調査で、百条委員会は斎藤知事がパワハラをした証拠を見つけることもできておらず、証拠となるパソコンからは公表できない個人的な内容があったようである。局長の妻が、「一死をもって抗議をする」という夫の言葉を伝えているが、パソコンにある内容を公表されると困るから自殺して公表されないように抗議したのか、うわさされている不適切な関係にあった女性がその事実を訴えるということに抗議するということなのか、明確な証拠がない中でそれぞれが思惑で勝手に解釈して、全てを斎藤知事の責任にもっていこうとしているように見える。さらに「道義的責任」を追求したり、「対応が不適切、不十分であった」とし、県民の信頼を損なったとして不信任としているが、事実がなく感情的に責任追及したものである。県民の信任を結果として得たわけだから、県政を混乱させたのは、局長であり、決議を提出した議員となる。
このような問題が起きた時、事実と事実確認出来ていないことを切り分けて語れる人は少ない。伝聞を事実と言ったり、イメージされたことで間違いないと言い切ったり、それって事実ではないですよねと話しても、自分が信じたことが事実だという感じて話す。事実とは、主観ではなく、客観的に誰もが同一の結論になるもので、証拠に対して類推したことも事実ではない。
以下は私の感想ですが、
既存の議員や市長などは今後の仕事への取り組みは注意すべきであり、今回のことから兵庫県民は注視しているでしょう。そして、それは選挙で彼らに対して兵庫県民が判断を下していくでしょう。メディアも何が間違えたのかはまだ理解できていないだろう。要は、事実かどうか、事実をオープンにし公僕として職務に励んでいるかです。欲と権力に塗れた人に、これは理解できないでしょうが。
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