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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

トヨタ 愚直なる人づくり (井上久男)

2008年01月30日 | 本のこと
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実家は大のトヨタ好き。

わたしが物心ついたときから、父親はクラウン一筋。
何回買い換えてもやっぱりクラウン。
母親の車もカローラでトヨタだし。

そんな環境で育ったら、娘のわたしもやっぱりトヨタ・ファンになるしかない。
ということで、やっぱりトヨタに乗っている。

命を預ける大事な足だけに、どんな人たちによって作られているのか
非常に気になるところ。

本書からは物づくりに対するトヨタの真摯な態度や情熱が伝わってくる。
印象的だったのは、トヨタ工業学園の先生の言葉。

学力も技能も大切だが一番大事なのは心。
安全も品質も小さな心の緩みから崩れていく。
仕事に取り組む意欲が低く、姿勢も悪かったら必ず問題が起こる。
モノづくりは心に始まって心に終わるもの。
だから、心の教育に力を入れることは大事。

また、徹底的な現場主義で、失敗に寛大な社風。
その代わり失敗については、必ずその原因を考えさせる。

もう一度同じことに取り組ませて、成功したら大いに誉める。
3年間こんな教育を続けたら、生徒は自分の足りない点を
努力して補っていけばいんだということがわかる。
卒業して職場に行っても同じことだぞと言って、生徒を送り出すそう。

確かに3年間もその哲学の中にドップリつかって
その通りに行動していたら、体で覚えるに違いない。

すぐに結果を求めがちな風潮の中、決して効率的とは思われない、
まさに愚直な取り組みを続けているトヨタ。しかしながら
ただでは起きないトヨタ。失敗から何かを掴み取ることで
次の成功へつなげていく。まさに「急がば回れ」の精神。
愚直になりたいのに軽躁気味のわたしとしては
腰の据わった態度には無条件に憧れてしまう

それにしても、トヨタは日本が誇る優良企業ですが
日本のメーカーにはまだまだすてきな優良企業は多いと思う。

わたしが翻訳の仕事でお世話になっている某メーカーも
物づくりの現場では、いい意味でオタクチックな人々が
熱い熱い闘いを繰り広げています。

長い目で見て何が必要かをじっくり検討しながら
果敢に挑戦を重ねる日本企業。

これからもがんばって、日本を盛り立ててほしい!

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