ラドリオでは、いつもお客さんの誰かしらがおしゃべりに興じているのですが
その声は、お店の古いレンガに吸い込まれていくような軽く反響しているような、
そんなおしゃべり声と、BGMと、適度な照明と、のんびりした昭和の空気が、
ラドリオでの読書を快適なものにしているのではないかと、常々思っているのです。
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現在、読んでいる本
『The Battle Hymn of the Tiger Mother』です。
去年の初め、The Wall Street Journalに、
"Why Chinese Mothers Are Superior"というインパクトあるヘッドラインで
本からの抜粋ページが掲載されて、物議を醸したセンセーショナルな本です。
きちんと本を読めば、"Western mothers"にチャレンジすることが目的ではなく
自身の子育ての回顧録であることはわかります。
休みなく自分を奮い立たせ、心を駆り立て、子供たちに向き合う姿は
ときにやりすぎのように感じることもありますが、それは著者の性格ゆえ。
そして、このパワフルさがあってこそ、子供の教育に120%ささげながらも
イエール大学法科大学院教授として日々教鞭をとり、本を出版し、講演を行ってまわるなど
キャリア面を充実させることが可能なのだろうと思います。