米国の証券会社が倒産したのは、先に証券会社に政府救援融資があったから、私のところも助けてもらえると思っていたのでしょう。
サブプライム問題が大きいと言われていますが、全体から見れば20
%ぐらいですから、やはり不動産投資のバブルがはじけたということが一番大きい。日本の金融機関は経験していたのに、本当に懲りない人たちです。多くの金融機関がリーマンに投資していました。
米国は不良債権機構を、作ると発表しました。かつて日本が住専の不良債権で銀行が苦しんだときに使った手です。
でも今米国は財政赤字、貿易も赤字、民需も冷え込んでいます。双子の赤字を抱えてその上、戦費が膨大に膨らんで、民生にかける予算などないはずなのですが。でも米国発の世界恐慌だけは避けたいようです。ブッシュ政権は、今までにないすばやい動きを見せました。
AIGグループ保険会社も80%近くの株が政府のものになり、緊急融資の担保はその資産だとしました。これからリストラが、始まります。日本法人は超優良企業ですから、アリコジャパンなども売りに出されるかもしれません。しかし、アリコなどが持っているAIGの株式の資産価値が下がる中、名乗り出る企業が果たして出てくるかどうか。
その後、市場が再び下降線を辿っているのを受けての決断だったのでしょう。
不良債権買取機構は米国政府が借金の肩代わりをするということですが、先にも書いたように原資はやはり借金です。国債を買い続けているのが日本ですから、日本は引くに引けない状況を自分で作り出してしまっています。いずれ国民の生活にも影響してきます。
とにかく生活防衛のために、できるだけお金を使わないようにしたいのですが、なかなかうまくいきませんね。