ナベちゃん近況報告

隠居寸前の不動産屋ナベちゃん お仕事したり遊んだり

敷地境界

2009-12-03 21:47:36 | ブログ

Mushikukan ←またまた出ました イライラ蛇の巣

ずいぶん久しぶりに不動産屋のお仕事のことを話題にしますよ今日は。

仲良し建築屋さんが 頭にきて「信じられんしんじられん」とぼやいていた話。 敷地境界の確認のお話。

たまたま知り合い(不動産業)の関係者が親の隣に売り地があったので 購入してお家を建てようとして 契約・決済まで済ませたそうです。 そこで敷地の境界立会いに来てくれといわれたので 行ってみると 仲介業者が「杭持ってますか? テープありますか?」なんて聞いてきたそうです。 もうここからおかしいですよね決済終わってるのに立会い?はあっ~ 買主はどこからどこまでの土地を買ったんでしょう? 不動産といえども 形あるものです。

この件については 本来難しい問題があります。業者はおそらく 登記簿売買にしてその瑕疵を逃れているのではないかと 思います。 重要事項説明にしても多分 境界不明としてるものと思われます。 そうすれば 業者はその責任をなんとか免れることは出来ます。しかし、実際に買った(売った)消費者は 問題を抱えたままになります。 宅地建物取引業では違反にはならないと思いますが(実際、県は指導できません) 民法上(消費者保護法) 不利になる事項は明確に伝えなければなりません。ただ この場合 民事上の争いになりますので 法的には裁判での決着になってしまいます。 これは 業法改正して行政指導(刑事事件)出来るようにすべきではないかと 常々思ったり意見したりしてますが あまり表面に出ないので みんな動こうとはしません(というか 仕事の責任が増えるので静かにしているのか)。

しかし いずれそういう業者は だんだん評判が落ちて 仕事が無くなるのではないでしょうか。

ナベちゃんは 他から見れば やかましいくらいで 逆に評判落としているんじゃないかと 少々不安です・・・が やっぱり信念は曲げられません だれのために取引しているか よく考えてみれば お客さん(買主・売主)の利益のために 仕事しているわけですから 喜んでいただいて幾ら と考えたいものです。

敷地境界はたまには困難な場合もありますが 普通はとても簡単だし 難しいときはそれなりに方法が多数ありますので 普段から経験しておけば 取引がすんなり行くように段取りできると思います。

今回の件は あまりにも不動産業者が ずさんだったように見えます。おそらく境界立会いが不調なことを 知っていて取引を先にやったのではないかと 疑ってしまいます。 ずるい業者がよく取る手段です これも経験上の推測です。 だからこそ しっかりチェックするのですが・・・今となっては 業者に 何とかやらせることが先決かなと思います。 

しかし まだこんなことやってる業者がいるとは・・・情けない業界です ちょっと恥ずかしい。

みなさん 不動産屋は 良いやつもたくさんいますので 評判を聞いてから 相談するようにしましょうね。

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