ウイニーの開発者が、逆転無罪となった。
これは全ての研究者にとっても、ほっとする報道である。
そこで言われるのは、包丁を開発したものは、殺人の道具として開発したのではなく、それを罰するということはおかしいという論理である。
確かに、そのとおりであり、開発者に、悪用の意思はまったくなくても、世間に出るとそれを悪用されることもあるし、あらかじめそれを予見することも出来る。
原爆でさえ、世の中に、大きな貢献をしたかもしれないが、大きな被害を出したことも間違いない。
拳銃でも、警官が持てば有力な道具となるが、暴力団員が持てば凶器となる。
その場合、原爆も拳銃も、いろいろな規制がかけられるのである。
では、ウイニーの場合どうだろうか。
簡単にコピーできるのだから、著作権侵害を予想することは簡単に出来る。
また、ソフトを入手することも、簡単に出来る。
もしそうなら、ウイニーの販売、あるいはコピーによる使用に何らかの歯止めをかけるべきである。
その一端は、発明者にも当然あるはずである。
最近では、CDでも一度コピーしたら、2度目はコピーできないというのもある。
新しい製品が出た場合、行政も対策が後手後手に回っているようであるが、影響の大きなものについては、速やかに行動をとってもらいたい。