2020年9月21日～10月20日作品（獅子吼2020年1月号掲載予定）

星屑の町が十八番よ赤のまま
　　最近よく三橋美智也の「星屑の町」を思い出し口遊んで居ます。
　　現役時分はカラオケに行くと懐かしいこの曲をよく歌ったものです。
　　自分がまだ小学校高学年の頃に流行った記憶です。
　　・季語　赤のまま（初秋）
　　・十八番　おはこ

秋麗訃報は時を選ばざる
　　9月21日に千葉県鎌ケ谷市に住む5歳上の兄が肺がんで死去。
　　見つかってから余命半年と医師からは言われていましたが、約一年よく頑張りました。
　　・季語　秋麗（三秋）

右上の少しひしやげて寝待月
　　10月は月が皓皓と美しく見えました。
　　寝待月は満月から数えて4日目の月。
　　・季語　寝待月（仲秋）

八重の赤一重のピンク秋桜
　　八重のコスモスは多分珍しいと思いますが、
　　この取合せを目撃してこんな風に詠んでみました。
　　・季語　秋桜（仲秋）

彼の国の選挙おほづめ落し水
　　いよいよ投票日まで来ましたが、どうなりますか。
　　予断を許しませんが、絶対に民主党バイデンに勝ってもらいたい！
　　・季語　落し水（仲秋）

一つ宛（づつ）空けて座るもそぞろ寒
　　昼間のＪＲ中央線に乗ると座席は最近はこんな感じです。
　　長椅子の十三席に七人が座って六席が空席。この空席には座りづらい。
　　・季語　そぞろ寒（仲秋・晩秋）

秋深し食卓に火を放つ夢
　　寝足りているせいか最近はストーリー性のある夢をよく見ます。
　　夢の中の出来事そのままですが、何かを暗示しているのかも。
　　・季語　秋深し（晩秋）