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“Comment te dire adieu”Françoise Hardy 1968
思えば日本における「フランス=アンニュイ」なイメージは、この曲によるところが大きいだろう。なんだか美人で知的でダルそう。ゲンスブール作詞曲としても有名な、アルディの代表作を8cmで。
①Comment te dire adieu さよならを教えて
(Gold-Goland-Gainsbourg)
執拗に「ex」で韻を踏むゲンスブールによる詞のことばかり取りざたされている気がするが、曲もいいんだな、やっぱり。間奏でのアルディの語りが、これまたアンニュイの極致って感じでポイント高い。今回初めて知ったのだが、英国のシンガーVera Lynnが歌った「It Hurts To Say Goodbye」(1954)(作詞:Arnold Goland、作曲:Jack Gold)がオリジナル。フレンチポップスの代表作ともいえるこの曲が、英国作品のカヴァーだったとは。ちなみにキューブリック「博士の異常な愛情」のエンディングで流れる「We'll Meet Again」は、Vera Lynnのヒット曲。
②Des ronds dans l'eau 1967 水の中の環
du film "Vivre pour vivre"(邦題:パリのめぐり逢い)
(P. Barouh-R. Le Sénéchal)
こちらもアンニュイな、ピエール・バルー作品。
定価900円、レンタル落ち100円。
この8cmは1990年発売。裏ジャケのライナーに「この春からのTVドラマの中で使われて今話題」と書いてあるが、そのドラマが何かは記載されていない。2曲とも2分台で、合わせても収録時間は5分に満たない。
細かいことだが、ジャケのアーティスト名が「Francois」になっててガックリ。「ç」の活字が探せなかった?いくら何でも名前を間違えるのは失礼ってもんだろう。この短冊、他にもミススペリングが目に付く。フランス語を知らないのはしょうがないとしても、もう少し丁寧に仕事しようよ…
左のおしゃれジャケは「さよならを教えて」の日本盤アナログ7インチ。1973年発売で定価500円。日本では本国フランスの5年後に紹介され、ヒットしたらしい。なんでそんなにタイムラグがあったんだろ。B面は「Ma jeunesse fout le camp(もう森へなんか行かない)」だった。どれも邦題にセンスを感じるなあ。
下にちょっと見えてるのは戸川純のベスト盤『東京の野蛮』(1987)。一曲目が「さよならを教えて」、戸川自身による日本語詞で。詞の内容、歌唱、アレンジ、すべてが迫力ありすぎ。恐怖と笑いが裏表であることを体現した傑作カヴァーだ。アルディのアンニュイの裏にある情念を分かりやすく(過剰に)前に出すとこうなる、ということか。
思えば日本における「フランス=アンニュイ」なイメージは、この曲によるところが大きいだろう。なんだか美人で知的でダルそう。ゲンスブール作詞曲としても有名な、アルディの代表作を8cmで。
①Comment te dire adieu さよならを教えて
(Gold-Goland-Gainsbourg)
執拗に「ex」で韻を踏むゲンスブールによる詞のことばかり取りざたされている気がするが、曲もいいんだな、やっぱり。間奏でのアルディの語りが、これまたアンニュイの極致って感じでポイント高い。今回初めて知ったのだが、英国のシンガーVera Lynnが歌った「It Hurts To Say Goodbye」(1954)(作詞:Arnold Goland、作曲:Jack Gold)がオリジナル。フレンチポップスの代表作ともいえるこの曲が、英国作品のカヴァーだったとは。ちなみにキューブリック「博士の異常な愛情」のエンディングで流れる「We'll Meet Again」は、Vera Lynnのヒット曲。
②Des ronds dans l'eau 1967 水の中の環
du film "Vivre pour vivre"(邦題:パリのめぐり逢い)
(P. Barouh-R. Le Sénéchal)
こちらもアンニュイな、ピエール・バルー作品。
定価900円、レンタル落ち100円。
この8cmは1990年発売。裏ジャケのライナーに「この春からのTVドラマの中で使われて今話題」と書いてあるが、そのドラマが何かは記載されていない。2曲とも2分台で、合わせても収録時間は5分に満たない。
細かいことだが、ジャケのアーティスト名が「Francois」になっててガックリ。「ç」の活字が探せなかった?いくら何でも名前を間違えるのは失礼ってもんだろう。この短冊、他にもミススペリングが目に付く。フランス語を知らないのはしょうがないとしても、もう少し丁寧に仕事しようよ…
左のおしゃれジャケは「さよならを教えて」の日本盤アナログ7インチ。1973年発売で定価500円。日本では本国フランスの5年後に紹介され、ヒットしたらしい。なんでそんなにタイムラグがあったんだろ。B面は「Ma jeunesse fout le camp(もう森へなんか行かない)」だった。どれも邦題にセンスを感じるなあ。
下にちょっと見えてるのは戸川純のベスト盤『東京の野蛮』(1987)。一曲目が「さよならを教えて」、戸川自身による日本語詞で。詞の内容、歌唱、アレンジ、すべてが迫力ありすぎ。恐怖と笑いが裏表であることを体現した傑作カヴァーだ。アルディのアンニュイの裏にある情念を分かりやすく(過剰に)前に出すとこうなる、ということか。
戸川純バージョンは、nakamaura8cmさんが書かれている通り。男としては見てはいけないモノを見てしまったような感覚に襲われるカヴァーでした。
73年のアナログ盤のライナーでは、まったくゲンスブールの名前はでてきません。当時の日本では誰も知らない(セールスポイントにならない)存在だったのでしょうね。