鈴木祥子の7thシングル「Happiness」のカップリングで「上を向いて歩こう」を引用。
①Happiness
作詞・作曲:鈴木祥子、編曲:西本明
5thアルバム『Hourglass』(1991)からのシングルカット。
「ねぇどうして手を離すの」「ねぇ誰か教えてよ 大事なものは何故いつもなくなるの」と疑問形で迫ってくる、喪失についての歌。SSWしょこたんの本領発揮と言える、聴き手の心の水面を波立たせる迫力を持った作品だ。ザラっとしたロック調のサウンドとゴスペル/ソウル的な女声コーラスなんかは結構好きな感じなのだが、この頃の祥子さんの歌い方がちょっと苦手。作風は今とほとんど変わらないのに、ヴォーカリストとしてはまだ本性を現してないように感じてしまう。
②どこにもかえらない
作詞・作曲:鈴木祥子、編曲:佐橋佳幸・藤井丈司
こちらは4thアルバム『long long way home』(1990)のラスト・ナンバー。初期鈴木祥子の抒情性が素直に表現された、この時期ならではの名曲だと思う。力の抜けた(ように聴こえる)曲もさることながら、歌詞も秀逸。冒頭、「真夜中の樹の下で 公園みたいに眠りたい」えっ、公園みたいに!?でも、なんか分かる。あと「風の止まない線路沿いで 枕木みたいに話したい」てのも好き。より祥子さんらしいのは「Happiness」のほうかもしれないが、この曲で聴ける静けさの中の放浪感、孤独を引き受けてなおポジティブに突き抜けた雰囲気は、清々しさを感じさせる。その印象をさらに補強するのが、間奏に登場する口笛の「上を向いて歩こう」。クレジットは「Whistling Melody From SUKIYAKI」で、中村八大はもちろん、歌詞は歌われていないのに永六輔の名前もちゃんと載っていた。
定価800円、中古で315円。
25歳の祥子さん、まだまだ初々しい感じで、白いシャツのボタンをきちんと一番上まで留めている。今なら三つめまでは外すね、多分。いや、そもそもこんなシャツ着ないか。
①Happiness
作詞・作曲:鈴木祥子、編曲:西本明
5thアルバム『Hourglass』(1991)からのシングルカット。
「ねぇどうして手を離すの」「ねぇ誰か教えてよ 大事なものは何故いつもなくなるの」と疑問形で迫ってくる、喪失についての歌。SSWしょこたんの本領発揮と言える、聴き手の心の水面を波立たせる迫力を持った作品だ。ザラっとしたロック調のサウンドとゴスペル/ソウル的な女声コーラスなんかは結構好きな感じなのだが、この頃の祥子さんの歌い方がちょっと苦手。作風は今とほとんど変わらないのに、ヴォーカリストとしてはまだ本性を現してないように感じてしまう。
②どこにもかえらない
作詞・作曲:鈴木祥子、編曲:佐橋佳幸・藤井丈司
こちらは4thアルバム『long long way home』(1990)のラスト・ナンバー。初期鈴木祥子の抒情性が素直に表現された、この時期ならではの名曲だと思う。力の抜けた(ように聴こえる)曲もさることながら、歌詞も秀逸。冒頭、「真夜中の樹の下で 公園みたいに眠りたい」えっ、公園みたいに!?でも、なんか分かる。あと「風の止まない線路沿いで 枕木みたいに話したい」てのも好き。より祥子さんらしいのは「Happiness」のほうかもしれないが、この曲で聴ける静けさの中の放浪感、孤独を引き受けてなおポジティブに突き抜けた雰囲気は、清々しさを感じさせる。その印象をさらに補強するのが、間奏に登場する口笛の「上を向いて歩こう」。クレジットは「Whistling Melody From SUKIYAKI」で、中村八大はもちろん、歌詞は歌われていないのに永六輔の名前もちゃんと載っていた。
定価800円、中古で315円。
25歳の祥子さん、まだまだ初々しい感じで、白いシャツのボタンをきちんと一番上まで留めている。今なら三つめまでは外すね、多分。いや、そもそもこんなシャツ着ないか。
タイトル&カップリング曲共に、本格的に自作詞に挑む祥子さんのターニングポイントのようなシングルって感じですね。
女の幸せとは?自由とは?
祥子さんの孤独な解放戦線の始まり。
彼女には後に「happiness?」という曲も作りますね。
「Happiness」はヒリヒリ感が強すぎて、どちらがというとポップな意匠がこらされたカップリングのほうに惹かれてしまうのです。