失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「平成のお嬢さん」 和田弘とマヒナスターズ with CHIHIRO 1991年

2016-08-25 | 
和田弘とマヒナスターズ featuring 女性ヴォーカリストの2曲カップリング。

①平成のお嬢さん 和田弘とマヒナスターズ with CHIHIRO
作詞:流詩音、作曲・編曲:長沢ヒロ
まだ「平成」がフレッシュな響きで受け取られていた平成3年作品。「お嬢さん お嬢さん 平成のお嬢さん アーアー 何が好き」とマヒナスターズが問いかけ、CHIHIROさんが答えるリストソング。CHIHIROはまずラップ調に好きなものを挙げていく。このパートでは打ち込みのビートにレプリカントJBなシャウトを重ねたり「若者っぽいサウンド」を織り交ぜている。つづくメロディパートでは「ステキなオジサマ お願い私を好きにしてネ」なんておっさんの妄想を歌われされて気の毒。CHIHIROさんは素人感バリバリの緩い歌唱で、奔放で脇の甘い女子大生(推定)を見事に演じている。間奏、アウトロで唐突に入ってくるスティールギターに、和田弘のハワイアンバンドとしての誇りを見た。

②平成のお座敷小唄 吉村真紀/和田弘とマヒナスターズ
作詞:不詳、補作詞:杉紀彦、作曲(原曲):陸奥明、編曲:長沢ヒロ
松尾和子をデュエットヴォーカルに迎え、大ヒットした「お座敷小唄」(1964)の再演。「ディスコ通いはその昔 グルメ通いも虚しいわ」などいかにも「現代」を主張してくる歌詞が古臭い平成ヴァージョン。手堅い歌唱を聴かせる吉村真紀はその後いくつか改名して歌手活動を続けた。もともとドドンパだったアレンジがハンドクラップ音でリズムが強調されヘルプ・ミー・ロンダ寄りに。つまりは「禁煙音頭」に近くなっている。

③④カラオケ

定価1000円、中古で54円。
表はCHIHIROさん。いい感じの垢ぬけないお嬢さんのビジュアル化に成功。下部には和田弘とマヒナスターズの面々。

裏は吉村真紀。こちらはプロっぽいきりっとした美女。






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