
久保田早紀のデビューヒットと4thシングルのA面曲カップリング。
ブルボン「J'sポップスの巨人たち」シリーズの「フォーク/ニューミュージック黄金時代編」の一枚として2003年に発売された食玩8㎝。食玩では珍しい2曲入り。どうでもいいけど「J'sポップス」って何か新鮮。
同シリーズから南沙織「17才」と一風堂「すみれSeptember Love」を以前紹介した。
①異邦人
作詞・作曲:久保田早紀、編曲:萩田光雄
久保田早紀の名実ともに代表曲。現在も久米小百合として音楽活動を続けているが、一般的には久保田早紀=異邦人。当時私は11歳か。リアルタイムでTVで聴いたインパクトははっきり覚えている。オリエンタルとかシルクロードとかよくわからん小学生にも何となしに異国情緒を感じさせる、王道歌謡曲とは違うテイストをもったヒット曲だった。萩田光雄のアレンジも力が入っていて、まずあのガツンとくるイントロでもっていかれる。憂い漂うAメロが、久保田さんのやや硬めで影のあるヴォーカルと合っていて最高。ファド好きと聞いて、納得。「空と大地が~」のBパートで急に広がりを見せ、傷心女子ひとり旅の孤独とともに、異国で何者でもなくなったような開放感も表現される。Aメロのメランコリーとの対比が見事。CはAメロの変奏で、また憂欝にもどっていく。すべてがガッチリかみ合った、非の打ちどころのない3分44秒。こりゃヒットするわ。
ところでジャケットのタイトル右に小さな文字で「シルクロードのテーマ」と入っている。解説には「シルクロード・ブームにのって」なんて書いているけど、一般的にブームの火付け役とされる、喜多郎のテーマ曲でお馴染み「NHK特集シルクロード」は1980年からの放送なので「異邦人」のが先。ジュディ・オング「魅せられて」(1979)につづくプロデューサー酒井政利のエキゾチック路線だったようだ。細野晴臣「絹街道」(1975)の影響はなさそう。
②オレンジ・エアメール・スペシャル
作詞:山川啓介、作曲:久保田早紀、編曲:萩田光雄
さらなるヒットを期待されたが、結果としてデビュー作を超えるヒットは生まれなかった。この4枚目のシングルでは、大幅な路線変更を試みている。タイトルから想像されるとおり、カラフルなポップスを狙った曲。メロディはなかなかポップだと思うが、残念ながら久保田さんの声質に合ってない。
定価不明(300円くらい)、中古で105円。
2枚のシングルのジャケットを載せているのはもちろん、ライナーも充実。「楽曲情報」としてそれぞれのジャケの下に解説があり、その右には「あの時代」というミニコラムで時代背景、流行語などを紹介。さらに裏には田家秀樹による詳細な「アーティスト解説」、ディスコグラフィーと、過剰なほど丁寧な作りに今さらながら驚く。
ブルボン「J'sポップスの巨人たち」シリーズの「フォーク/ニューミュージック黄金時代編」の一枚として2003年に発売された食玩8㎝。食玩では珍しい2曲入り。どうでもいいけど「J'sポップス」って何か新鮮。
同シリーズから南沙織「17才」と一風堂「すみれSeptember Love」を以前紹介した。
①異邦人
作詞・作曲:久保田早紀、編曲:萩田光雄
久保田早紀の名実ともに代表曲。現在も久米小百合として音楽活動を続けているが、一般的には久保田早紀=異邦人。当時私は11歳か。リアルタイムでTVで聴いたインパクトははっきり覚えている。オリエンタルとかシルクロードとかよくわからん小学生にも何となしに異国情緒を感じさせる、王道歌謡曲とは違うテイストをもったヒット曲だった。萩田光雄のアレンジも力が入っていて、まずあのガツンとくるイントロでもっていかれる。憂い漂うAメロが、久保田さんのやや硬めで影のあるヴォーカルと合っていて最高。ファド好きと聞いて、納得。「空と大地が~」のBパートで急に広がりを見せ、傷心女子ひとり旅の孤独とともに、異国で何者でもなくなったような開放感も表現される。Aメロのメランコリーとの対比が見事。CはAメロの変奏で、また憂欝にもどっていく。すべてがガッチリかみ合った、非の打ちどころのない3分44秒。こりゃヒットするわ。
ところでジャケットのタイトル右に小さな文字で「シルクロードのテーマ」と入っている。解説には「シルクロード・ブームにのって」なんて書いているけど、一般的にブームの火付け役とされる、喜多郎のテーマ曲でお馴染み「NHK特集シルクロード」は1980年からの放送なので「異邦人」のが先。ジュディ・オング「魅せられて」(1979)につづくプロデューサー酒井政利のエキゾチック路線だったようだ。細野晴臣「絹街道」(1975)の影響はなさそう。
②オレンジ・エアメール・スペシャル
作詞:山川啓介、作曲:久保田早紀、編曲:萩田光雄
さらなるヒットを期待されたが、結果としてデビュー作を超えるヒットは生まれなかった。この4枚目のシングルでは、大幅な路線変更を試みている。タイトルから想像されるとおり、カラフルなポップスを狙った曲。メロディはなかなかポップだと思うが、残念ながら久保田さんの声質に合ってない。
定価不明(300円くらい)、中古で105円。
2枚のシングルのジャケットを載せているのはもちろん、ライナーも充実。「楽曲情報」としてそれぞれのジャケの下に解説があり、その右には「あの時代」というミニコラムで時代背景、流行語などを紹介。さらに裏には田家秀樹による詳細な「アーティスト解説」、ディスコグラフィーと、過剰なほど丁寧な作りに今さらながら驚く。
第二弾、だいたい納得の選曲ですが、チェッカーズだけなんでコレ?と思いました。
ブルボン本社って柏崎市にあるんだ~
一風堂もあった第2弾は税抜き330円だったそうです。
http://www.bourbon.co.jp/static/pdf/NR-86.pdf#search='j%27sポップスの巨人たち'
珍しく凝った内容だったなという印象ですが、歌詞カード面も再現して欲しかったかなという気もします。