「涙の太陽」 サンディー＆サンセッツ、田中美奈子 1989年

「涙の太陽」スリー。

①涙の太陽　JTエピック・メンソールTV-CF曲
作詞：R.H.Rivers、作曲：中島安敏、編曲：大村憲司
オリジナルはエミー・ジャクソン。日本語版のオリジナルは青山ミチ(1965)らしい。安西マリアじゃなかったんだ。サンディーさんは英語詞と日本語詞のミックスでカヴァー。アレンジは同じく大村憲司が1982年に手掛けた「赤道小町 ドキッ」を下敷きにした打ち込みサウンド。イントロの仏語の女性ナレーションがYMOぽいし、89年としては微妙にレトロ狙いのテクノポップなのだろう。しかし、Bメロが和風（ドドイツ風？）だな。

②CIPHER (Maybe Live Version)
作詞：SANDII、作曲：久保田麻琴＋井上憲一、編曲：久保田麻琴
サンディーさんがコーラスで参加していたYMO「アブソリュート・エゴ・ダンス」を裏返したようなオキナワン・ニューウェイブ・ナンバー。ちょい戸川純化する部分あり。

定価937円、中古で100円。
80年代後期らしい、ポストモダンな衣装に身を包んでいるのは、タバコのCMに出ていたお嬢さんだと思う。うしろを横切るのはフラミンゴたち。


偶然なのか地味にぶつけてきたのか知らないが、サンディー＆サンセッツ盤の1か月後にリリースされた田中美奈子のデビュー曲。

①涙の太陽
作詞：湯川れい子、作曲：中島安敏、編曲：関根安里
安い。あまりにも安いよ。美奈子は日本語中心に、一部英語詞で。ちょうどサンディーの英語：日本語比を逆転させた感じ。最後「♪涙のた～いよお～↑」と繰り返しでオクターブ上げるところがたまらなく嫌！

②Virgin Eyes
作詞：芹沢類、作曲・編曲：関根安里
漂うようなフレットレスベースの音が印象に残る、全体に輪郭がぼやけた曲。ヴォーカリストの力量の問題かもしれないけど。

定価937円、レンタル落ち100円。
21歳で歌手デビューって意外なくらい遅かったのね。これも意外なことに1995年までになんと13枚ものシングルを残している。

関連田中美奈子
「恋のバカンス」


右のナタリー盤は仏語カヴァー
「LE SOLEIL EN PLEUR（涙の太陽）」1994年


英語詞のクレジット「R.H.Rivers」はレイコ・ホット・リバーズ＝湯川れい子本人。へえ。