失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「秋桜(コスモス)」 山口百恵 1977年

2008-10-23 | アイドル系
季節モノ。

左、1993年リリースの3曲入りベスト。

①秋桜(コスモス) 1977
作詞・作曲:さだまさし、編曲:萩田光雄
百恵さんの「ニューミュージック系」の代表曲。結婚の前日に、ふたりで過ごす最後の日をかみしめる母と娘の姿を描く。おそらく父親は亡くなっているという設定だろう。直接そうは言ってないけど「嫁に行ったら簡単に実家には帰ってくるな」みたいな、「瀬戸の花嫁」チックな前時代感は拭えない。現代の視点からすると、なんとなく居心地の悪さを感じる世界だ。歌詞詰め込み気味のAメロから、ドラマチックなサビへの展開はさだまさしらしいのかな。

②いい日旅立ち 1978
作詞・作曲:谷村新司、編曲:川口真
さだ、谷村とラジオDJを得意とするSSWの作品が続く。JR、ではなく国鉄のキャンペーンソングとしてヒットした、こちらも百恵さんの代表曲のひとつ。

③さよならの向う側 1980
作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:萩田光雄
「歌謡曲系」を担当していた阿木・宇崎コンビの作品だが、この(事実上)引退ソングはどっちかというと「ニューミュージック系」に仕上がっているかも。ファンに向けたお別れの歌になっていて、当然のように大盛り上がりの展開。伝説の「マイク置き」で有名なラストコンサートのラストソングにもなった。

定価1000円、中古で200円。
ジャケ写がいい。何がいいって、トリミング。短冊の縦長を上手に活かしている。この表情や、仏像を思わせる指の美しさを見ると、「菩薩」とか言われちゃうのも頷けるな。
さっきAmazon見たら、新品が(もちろん定価で)買えるようだ。注文しても一ヶ月くらいして「在庫がありませんでした」ってメールがくることもあるけどね!


右、映画タイアップで1995年に再発されたカラオケ付シングル。

①秋桜(コスモス) 東映映画「日本一短い『母』への手紙」主題歌
作詞・作曲:さだまさし、編曲:萩田光雄
上とまったく同じ音源。

②最後の頁(ページ)
作詞・作曲:さだまさし、編曲:佐藤準
これがオリジナル7インチのB面曲。「歌詞詰め込み気味のAメロ、ドラマチックなサビ」って秋桜と似たタイプの曲。

③①のカラオケ

定価800円、中古で105円。
裏にはタイアップ映画の出演者である十朱幸代、裕木奈江、原田龍二の3人が小さく写っている。裕木さんはいつものように、涙をこらえ思いつめたような表情で。


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2 コメント

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仕事場の近所に住む (CFB48)
2016-03-19 22:04:18
当時ジャケは見てました。私が働いている矢川の老人ホームの近所に百恵さんが住んでいます。
返信する
百恵さん (nakamura8cm)
2016-03-22 01:09:20
私はその家の建設中、近くをよく通っていました(通学路として)。
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