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洋楽ヒットを即日本語カヴァー。
1960年代にはヒット曲のひとつのパターンとして存在した。ちょっと前に紹介した中尾ミエ「可愛いベイビー」(1961)とかね。「漣健児の時代」ともいう。その後も60年代ほどではないにしても、「YMCA」とか「ビューティフルサンデー」とか大ヒットしてたのは覚えてるし、80年代に入って大映テレビドラマ主題歌とか、「ダンシング・ヒーロー」とか成功作もある。8㎝時代のヒットはWINK、初期安室さんあたりか。ヒロミとゴローもがんばってた。
ヒット曲もいいけど、ヒットしなかった洋楽日本語カヴァーはなかなかに味のあるものが多い。私の好物のひとつ。
では、今回のオリジナル&カヴァーを。
左の横型ジャケがクリスタル・ウォーターズ「ラダディー・ラダダ!」。
①ラダディー・ラダダ!~ジプシー・ウーマン(ラジオ・ミックス) GYPSY WOMAN (La da dee la da da)
②ラダディー・ラダダ!~ジプシー・ウーマン(STRIP TO THE BONE RADIO EDIT) GYPSY WOMAN(SHE'S HOMELESS)
(C. Waters/N. Conway)
Crystal Watersのデビュー曲にして最大のヒット。ひんやり系ハウストラックに、起伏の乏しい覇気のないヴォーカルが乗る。「Gypsy Woman (She's Homeless)」のタイトルにもあるとおり、ホームレスの女性について歌っている。淡々とした描写のあとのサビが、超ダウナーな「La da dee la da da」のリフレイン。諦念を感じさせるこの呪術系リフが妙に心にひっかり、世界中でヒットした。
定価937円、中古で100円。
左半分が米国オリジナル7インチのジャケをそのまま使用。地味すぎる。
「ラップもいいけど、今最高にオシャレなダンスフリークの合言葉はモアGOOD!」コピーも酷い。なんだ?モアGOODって。モアベターのもじりなのか?
右、宍戸留美の6thシングル。
①男のコが泣いちゃうなんて(La Da Dee)
作詞:Crystal Waters、作曲:Neal Conway、日本語詞:石嶋由美子、編曲:福田裕彦
クリスタル・ウォーターズのUSオリジナル盤は1991年4月、日本盤は7月リリース。この日本語カヴァーは10月発売だから、結構タイトなスケジュールだった?鼓と銅鑼からのイントロ、リズムはオリジナルとはだいぶ印象が異なるズンドコ系。途中で完全に音頭の拍子になるパートもある。宍戸留美のコミカルな魅力が炸裂する怪唱・怪演に、もはや原曲の面影はない。いろいろ詰め込んで「La da dee la da da」のサビが、合唱による「おとこーのコがー 泣いちゃうなんてー」になってるのが素晴らしい。そのあとで「ラダディーラダダ」とも歌ってるけど、原曲のキモと言えるこの部分に日本語を乗せた勇気に敬意を表したい。追いかける「おかしーよ おかしーよ」の合いの手がまた脱力系でよい。
②ダンスの神様
作詞:石嶋由美子、作曲・編曲:福田裕彦
「白鳥の湖」を引用したイントロ&アウトロ。ニュージャックスウィングのトラックに、牧歌的メロデイ。コミカル歌詞をコケティッシュな歌唱で聴かせる、安定の宍戸留美ワールド。基本が歌えてるから崩せるんだよな。
定価800円、中古で298円。
赤い学ランできめた、応援団長・宍戸さん。バックに渦巻く「La da dee la da da」の文字はクリスタル・ウォーターズのPVから引用。
1960年代にはヒット曲のひとつのパターンとして存在した。ちょっと前に紹介した中尾ミエ「可愛いベイビー」(1961)とかね。「漣健児の時代」ともいう。その後も60年代ほどではないにしても、「YMCA」とか「ビューティフルサンデー」とか大ヒットしてたのは覚えてるし、80年代に入って大映テレビドラマ主題歌とか、「ダンシング・ヒーロー」とか成功作もある。8㎝時代のヒットはWINK、初期安室さんあたりか。ヒロミとゴローもがんばってた。
ヒット曲もいいけど、ヒットしなかった洋楽日本語カヴァーはなかなかに味のあるものが多い。私の好物のひとつ。
では、今回のオリジナル&カヴァーを。
左の横型ジャケがクリスタル・ウォーターズ「ラダディー・ラダダ!」。
①ラダディー・ラダダ!~ジプシー・ウーマン(ラジオ・ミックス) GYPSY WOMAN (La da dee la da da)
②ラダディー・ラダダ!~ジプシー・ウーマン(STRIP TO THE BONE RADIO EDIT) GYPSY WOMAN(SHE'S HOMELESS)
(C. Waters/N. Conway)
Crystal Watersのデビュー曲にして最大のヒット。ひんやり系ハウストラックに、起伏の乏しい覇気のないヴォーカルが乗る。「Gypsy Woman (She's Homeless)」のタイトルにもあるとおり、ホームレスの女性について歌っている。淡々とした描写のあとのサビが、超ダウナーな「La da dee la da da」のリフレイン。諦念を感じさせるこの呪術系リフが妙に心にひっかり、世界中でヒットした。
定価937円、中古で100円。
左半分が米国オリジナル7インチのジャケをそのまま使用。地味すぎる。
「ラップもいいけど、今最高にオシャレなダンスフリークの合言葉はモアGOOD!」コピーも酷い。なんだ?モアGOODって。モアベターのもじりなのか?
右、宍戸留美の6thシングル。
①男のコが泣いちゃうなんて(La Da Dee)
作詞:Crystal Waters、作曲:Neal Conway、日本語詞:石嶋由美子、編曲:福田裕彦
クリスタル・ウォーターズのUSオリジナル盤は1991年4月、日本盤は7月リリース。この日本語カヴァーは10月発売だから、結構タイトなスケジュールだった?鼓と銅鑼からのイントロ、リズムはオリジナルとはだいぶ印象が異なるズンドコ系。途中で完全に音頭の拍子になるパートもある。宍戸留美のコミカルな魅力が炸裂する怪唱・怪演に、もはや原曲の面影はない。いろいろ詰め込んで「La da dee la da da」のサビが、合唱による「おとこーのコがー 泣いちゃうなんてー」になってるのが素晴らしい。そのあとで「ラダディーラダダ」とも歌ってるけど、原曲のキモと言えるこの部分に日本語を乗せた勇気に敬意を表したい。追いかける「おかしーよ おかしーよ」の合いの手がまた脱力系でよい。
②ダンスの神様
作詞:石嶋由美子、作曲・編曲:福田裕彦
「白鳥の湖」を引用したイントロ&アウトロ。ニュージャックスウィングのトラックに、牧歌的メロデイ。コミカル歌詞をコケティッシュな歌唱で聴かせる、安定の宍戸留美ワールド。基本が歌えてるから崩せるんだよな。
定価800円、中古で298円。
赤い学ランできめた、応援団長・宍戸さん。バックに渦巻く「La da dee la da da」の文字はクリスタル・ウォーターズのPVから引用。
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