「会いたくて・・・」（プロモ盤） 石井聖子 1997年

石井聖子の2ndシングルのプロモ盤。「Original Valentine CD」との表記あり。発売日は2月19日と微妙にバレンタインをハズしている。

①会いたくて…
作詞・作曲：岡本真夜、編曲：十川知司
デビューシングル①に続いて、岡本真夜の書き下ろし作品。岡本真夜らしいドラマチックに盛り上がるラブソング。石井聖子の歌は下手じゃないけど、どうにも薄味。素人にしとくのはもったいないと思う人がいてもおかしくはないが、プロレベルには達していない印象。岡本さん自身が歌っているヴァージョンと聴き比べると、残酷なくらいそれがはっきり分かる。

②ANNIVERSARY
作詞・作曲：岡本真夜、編曲：十川知司
CX系「シンプルプラン」（「売れる音楽の法則」を研究する深夜番組）からオーディションを経て選ばれたのが著名人の娘ってのはどうなんだろうねえ。岡本真夜が力を入れて作ったのは分かる。もちろん石井さんもがんばって歌ってる。でも、（よせばいいのに）岡本さんがセルフカヴァーしちゃうから格の違いが明らかになってしまうのだ。

③Lovin' You
(M.Riperton-R.Rudolph)
キーボード＋アコギの薄いバッキングで名曲をカヴァー。あの高音部分はオクターブ下げて歌われている。そんなならこの曲選ばなきゃいいのに。この4枚と並べるとファイブ！

④We've Only Just Begun
(Roger Nichols/Paul Williams) 編曲：澤近泰輔
正規盤シングル「会いたくて…」のカップリング曲はご存知カーペンターズの名曲。う～ん、あんまりアーティストエゴがなかったのが石井さんの問題だったんだろう。「これからシングルのカップリングはカバー曲をやっていきたい」と本人のコメントどおり、2nd～7thのカップリングで6曲の洋楽カヴァーが収録された。うち3曲はベスト盤に収録されたが、残りはアルバム未収録なので気が向いたら紹介する。

⑤Love
(John Lennon)
これは③と並ぶ未発表レアトラック。ここまでこだわりがないと、逆に凄いかも。あんまり洋楽詳しくない？もしかしてそんなに音楽興味ない？とか疑ってしまうくらいベタな選曲やね。

非売品、中古で100円。
申し訳ないくらい内容酷評だったが、ジャケットは見てのとおり、明治ミルクチョコレートのパッケージを模したデザイン。アニバーサリーのシンガーとしてはこれくらい仕掛けてかないと、ってスタッフの意気込みを感じる。