失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「アイ・ハード・ア・ルーマー(噂)」 バナナラマ 1987年

2011-02-12 | 
"I Heard a Rumour" Bananarama 1987

左、マイケル・フォーチュナティ「Give Me Up」に触発された?いやそっくり、ていうか替え歌レベルなバナナラマのヒットソング。1987年のシングルAB面を、1988年に8㎝化。

①アイ・ハード・ア・ルーマー(噂) I Heard a Rumour
(DALLIN, FAHEY, WOODWARD, WATERMAN, STOCK, ATKEN)
プロデュースは言うまでもなくストック・エイトキン・ウォーターマン。ひたすらアッパー。日本における「ユーロビート」のイメージ形成に、外すことのできない一曲だろう。前述のようにすべてが「Give Me Up」なのだが、とくにBメロがまったく同じなので、やっぱり「午前3時のオプ」にも似てる。

②クリーン・カット・ボーイ Clean Cut Boy(Party Size)
(DALLIN, FAHEY, WOODWARD, CURNOW)
ストック・エイトキン・ウォーターマン作品の多くでキーボードを担当したIan Curnowのプロデュース。ウォーキングビートに乗せて、タイトルが連呼されるのみのシンプルな構成。でもどこかニューウェーブ臭さもあって、悪くない。

定価1000円、中古で100円。
意味不明なゴージャス衣装に身を包むお姉さま方。バブルの匂いがプンプン。


右、1989年のシングル。リミックスベスト的な内容。3曲で約17分。

①クルーエル・サマー'89 Cruel Summer '89 (Swing Beat Dub)
(JOLLY, SWAIN, BANANARAMA)
Remixed by Atkins, Atkins & Trottman
1983年のシングル曲のリミックス。オリジナルよりもビートが攻撃的になっていて、曲のクールさが強調されている。「ちぎれたハート」って邦題がついてたようだけど、このリミックス盤にはその表記はなかった。エイス・オブ・ベイスが1998年にカヴァー。

②アイ・ハード・ア・ルーマー I Heard a Rumour (Corporation Of Bananarama Remix)
(DALLIN, FAHEY, WOODWARD, WATERMAN, STOCK, ATKEN)
Remixed by Freddy Bastone
NYで活躍していたDJによるリミックス。オリジナルのバブリーなムードは影をひそめ、アダルトな雰囲気の「噂」。

③ヴィーナス Venus (The Greatest Remix)
(ROBERT LEEUWEN)
Remixed by Phil Harding and Ian Curnow
そしてバナナラマ、最大のヒット曲、「ヴィーナス」(1986)のエクステンデッド・ミックス。オリジナルはショッキング・ブルー、1969年。長山洋子の日本語カヴァーはバナナラマの直後で、1986年。これもヒットしたね。さてこのトラックは、たいして面白くない展開が延々と7分57秒続く。この無駄に長いリミックスが、たまらなくレイト80'sなんだな。

定価1215円、レンタル落ち100円。
前年にSiobhan Faheyが脱退し、Jacquie O'Sullivanが新加入。なんか、ビジュアル的に落ちついちゃった感じ?いつまでもバカやってられないわよ、みたいな空気がちょっと寂しい。


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