失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「真夜中のサブリナ」 高岡早紀 1988年

2016-04-16 | アイドル系
高岡早紀のデビューシングル。

①真夜中のサブリナ
作詞:真名杏樹、作曲・編曲:加藤和彦
ヨーロピアンな憂鬱を15歳の美少女に歌わせる。加藤和彦の本領発揮。ひんやりデカダンな世界観、とくに起伏の乏しいAメロの美しさは陽水「リバーサイド・ホテル」(1982)と兄妹曲と言えそう。高岡さんの歌唱はたどたどしさが武器。完璧な小悪魔を演じている。

②NON! NON! NON!
作詞:真名杏樹、作曲・編曲:加藤和彦
イントロと間奏に男性による仏語の語り。音質は映画からの引用っぽい。ヴァーナ・リント「アテンション・ストックホルム」(1981)に通じるサスペンスタッチのアレンジがスリリングなイエイエ曲。加藤和彦がこの後展開する高岡ワークスにおける立ち位置(ゲンスブール役)を高らかに宣言しているのだ。リズムに乗りきれない歌唱も60'sフレンチロリータたちをトレースしている。

定価1000円、中古で100円。
絵に描いたようなロリ巨乳。そして、鎖骨の美しさ!

2曲とも1stアルバム『サブリナ』には未収録ってなにやら贅沢な雰囲気。2013年の再発盤『サブリナ+8』にはこのシングルの2曲はもちろん、シングルには入っていなかったカラオケも追加収録。


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