YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

レントルームとK氏の話~シドニー滞在

2022-04-05 13:56:08 | 「YOSHIの果てしない旅」 第11章 オーストラリアの旅
・レントルームとKさんの話
 レントルーム(大家はMrs. Jackson)の場所は、シドニーでも有名な地区、そして一番の歓楽街キングス・クロスから歩いて5分以内の閑静な所であった。又、ポート・ジャクソン湾をハーバーブリッジで渡ったシドニーの北部以外、シドニーの主な場所へはここから殆んど歩いて行けた。住所は1 Rosebank St Kings-Cross Sydneyで、65歳前後のジャクソンおばさんの持ち部屋を借りて滞在した。
 広さは10畳程と4畳半程の部屋、それに狭いがキッチンとバスルームが付いていた。ベッドは10畳程の部屋と4畳半程部屋に各一つあった。Kに奢ってもらった事もあるし、歳上なので敬意を表す形で、私が狭い部屋の方のベッドを使用した。各々の部屋は特に独立しておらず、ちょっとした仕切りがあるだけであった。ロンドンと同じく、その日から生活するのに必要な物は殆んど揃っていた。従って生活用品等を新たに買え揃える必要が全く無かった。又、10畳程の部屋には応接セット(テーブルとソファが4つ)も揃っていた。
私にとって少し豪華かもしれないが、それでもやはり1人で部屋を借りるよりまだ安上がりであると思った。勿論、YMCAやPeople Placeの宿泊代より安かった。ここの部屋代は週16ドル(但しガス代は別)、私とKが折半して払っているから、1人8ドルであった。ダーウィンではあんな田舎の何にも無い部屋のベッド代で週10ドルであったので、ここの部屋は本当に安いと思った。
 Kと言う人は27歳、会社を辞めて岡本と同じ船でこちらに来たとの事。彼は前にも1度オーストラリアに来た経験があった。その時、彼はまだこの国に囲碁をする人がいない事に気が付き、今回オーストラリア人に囲碁を普及させる目的で来たので盤や石を4組ぐらい持っていた。因みに彼の腕前は初段であった。