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書店で見つけた1冊の本。
一条ゆかり、もりたじゅん、弓月光の3人の先生方が語る漫画家デビューの頃から苦労した時代、ヒット作などいろいろなことが書かれています。
内容は漫画ではなくエッセイ的な感じ。
私の漫画人生においてはこの先生方を語らずにはいられないって感じです。
私が漫画を読み始めた頃、一条先生の漫画は大抵読んでました。
ただ、途中りぼんを卒業して花とゆめ、プリンセスなどにのめり込んだ時期で(苦笑)この頃の作品は読んでなくて数年前に昼ドラで「砂の城」が放送されたのをきっかけに読んでない作品を集めて読みなした。
大昔の少女漫画と言えば貧しい少女が懸命に生きる。
そして、お母さんと生き別れて。。みたいな。。(笑)
そして、必ずライバルの意地悪なお金持ちの少女がいるという設定。
一条先生はそういう少女漫画の設定が嫌いでいってみれば少女漫画の異端児みたいな。。
もりたじょん先生の漫画もよく読みました。
タイトルはあまり覚えていませんがりぼんコミック、マーガレット、YOUなどでいろいろ。。
もりた先生はデビュー以来、しばらくなかずとばずだったそうですが私はもりたさんの漫画結構好きでしたけどね。
ご本人は連載が得意じゃなく実際一条さんのように長期連載という作品はないようです。
弓月光先生は出身が私の住んでるお近くだったみたいでビックリです。
しかも、中高校は私の地元の私立男子校。
学生の頃のお住まいが高砂の某社宅と聞いて2度ビックリ。
私の友達が結婚して住んでたところとすぐ近く。
世の中狭いですねえ。
私が子供の頃から大好きだったのが水野英子先生の漫画です。
水野先生の作品は私が小学生の頃から素敵でした。
「ハニーハニーの素敵な冒険」、「素敵なコーラ」、「セシリア」、「こんにちは先生」、「白いトロイカ」、「赤毛のスカーレット」、「ブロードウェイの星」、「グラナダの聖母」、
短編ものもヘップバーンの名作映画を漫画にした「ローマの休日」、あすなひろしさんとの合作である「オンディーヌ」、ツルゲーネフの「初恋」、「セレネの嘆き」、「にれ屋敷」などなど。。
「白いトロイカ」は少女漫画で歴史ものが描かれた初めての作品だったんじゃないでしょうか。
これはほんとに宝塚で舞台化して欲しいです。
ロシア革命を背景にロザリンダとレオの恋を織り交ぜて登場人物もアドリアン、ナタリア、などの主要人物から脇役までいろいろいるかと思います。
宝塚の脚本家の先生、いつまでもベルばらばかりにしがみついていないでこういう作品にも目をっ向けてくださ~い(笑)
一条先生も「白いトロイカ」は絶賛しています。
もりたじゅんさんが今の現状から考えると漫画は衰退しつつあると描かれていましたが私もそれはちょっと感じています。
電子書籍、ネットで読めたりする中でも私はやはり実際に本を手にとって読むほうが好きです。
でも、今は漫画を描く凄い才能を持ってる人がゲームや他の分野でその才能を使っているというもりたさんの意見に私も納得です。
実際に雑誌とかの売れ行きは厳しい状態にあるみたいですしね。
山岸涼子さんがデビューした時は一条先生いわく、凄い才能の人が現れたと思ったそうです。
「アラベスク」で本格的なバレエを描いたのは山岸先生が初めてだったようです。
実際に私も「アラベスク」でいろんあバレエ用語を知りました。
プリエとかグランフェッテ、ピルエット、パ・ド・デューとか・・
「アラベスク」はとかく「花とゆめ」か「LaLa」だと思われがちですが連載当初は「りぼん」だったんですよ。
時代は流れ、田淵由美子さん、太刀掛秀子さん、陸奥A子さんなどが活躍されますが私はこの時代りぼんから離れてマーガレットやフレンドなどを読んでたと思うのでリアルタイムでは知りません。
この本を読んで漫画が世の中に認められてきた頃から今までのこと、いろいろわかりました。
諸先生方の苦労、描くことの大変さ、、。。
私が子供の頃は漫画を読むこと事態、低俗、みたいなことを言われましたね。
今、漫画がドラマや映画になったり外国でも人気になったりしてやっと漫画も文化の一環?みたいな。。。
私が産まれた頃、すでに一線で描いておられたわたなべまさこ先生は凄いですよね。
一条先生も憧れの漫画家さんだと言っておられますがりぼんで連載してた「王女ミナコ」、マーガレットで読んだ「従姉妹マリア」、「バラ色の真珠」、「ガラスの城」、「聖ロザリンド」、「青いきつね火」など怖い漫画も多かったけど私が印象に残ってるのは別冊マーガレットで掲載された素敵な作品です。
タイトルとかはすっかり忘れてしまいましたがコレットという名前。
最後は悲しい結末だったような記憶があります。
中国ものの作品もありました。
百蘭という名前を覚えていて。。
少女がふとしたことから不思議な体験をします。
百蘭に仕えているのが秀麗。
タイトルがすっかり忘却の彼方です。。
長々と書きましたが私のこだわりのこの1冊。
是非、読んでみてください。
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