竜神木、というのを見て思い浮かんだのが、「朴念仁」。
(ボクしかあってない、ボクしか。)
そーかー、お前、朴念仁っぽいもんなー。(濡れ衣)
というわけで、愛称は、ボクちん。(ひどい?)
竜神、という神々しい部分は抜きにしてボクちん。
いつしか、人の背丈を超えるほどになったら、竜神様!と崇めたいと思います。
■お店での様子■
この子は、去年のサボテンフィーバーで入荷した子です。
一年近く欠品が続き、もうこのまま廃番に突入か?と危惧していた頃に
多肉・サボテン欠品解除!の第一報が。
ひと月ほどしたら、また欠品報告がきたんですけれども。
いや、どうせすぐまた欠品だろうな、と第一報を聞いた時点で思っていたので、
そうはさせじ!と発注したんですけれども。
結局2回入荷して、フィーバーは終わりました。
それ以前に、他社サンからミニ多肉サボテンシリーズでさんざん入荷した、
多肉・サボテンの代表格です。
が、この通り、見た目、あまりにも地味なので人気がある方ではなく
(いや、他の子たちがド派手にきらびやかな容姿すぎまして)
不人気に相まって、繁忙期などで上手に構ってやれない時などには、
針で穴を開けた風船のように、日に日にしぼんでいき、
それを止める手立てもなく、枯れていきました。
いずれ竜神様になる木になんてことを!!
と、今では思うのですが、当時は名前も知らなかったので
おおう枯れたー・・・。と思っただけでしたが。
今回も結構長い事居残り組みでした。
最後の一鉢がどうしても売れず、品定めの度に鉢からぬけて転がりまくってました。
根っこが、ちょろりとしか生えてないんです。こんながっつりしたガタイなのに。
おまけに、土はサボテン用に砂並みにさらさら、
それを乾燥ぎみに管理しているので、あっさりと抜けて転がります。
そんな環境で元気を失くしていき、表面にしわがよってきたので
見かねて、家に連れて帰りました。救急救命、自宅バージョンです。
日当たりのいい場所に出して、水やりを多めに、加えて乾燥を確保。
誰にも触れられない安住の地で、少しでも根が育てば、と思ってのことですが
4か月、七咲家で頑張って、しわも消え、自力で立つまでに回復!!
もう持ち上げても転がりません!
よし、今だ!!と、店に戻して、二週間ほどで売れました。
すがすがしい別れに拍手喝采。BGMのドナドナも今回ばかりは、マーチの様。
初めてサボテンの救命に成功しました。
もう二度と起こらない奇跡のような気もしますが。
サボテンは滅多に入荷しないので、観葉と違って日々触れ合うこともないため
不調を見抜きにくく、気づいてた時はたいてい手遅れで、あっという間に
ミイラになります。
まさに朴念仁です。朴念仁としか言いようがありません。
しかし、そんな朴念仁が、こちらの愛情に応えてくれた時を思うと
抱きつきたいほど感極まります。
お返しに思いっきりトゲをさしてくれるんでしょうけれども。
■七咲おすすめポイント■
七咲、そこそこ爬虫類好きです。なので竜も大好きです。
(爬虫類?!竜は爬虫類の分類ですか?!)
(・・・東洋の竜はともかく、西洋の竜は哺乳類ではないと思うんですよ)
そういうわけで、この子もまあ嫌いではないですが、
見た目は面白みに欠けますね?
もっとこう、トゲが危険物並みに派手だとか、竜神のように肌がうろこ模様だとか、
・・・だったりすると、即買い!なんですけどねえ。
と、いう感じで、不人気なのもうなずける。と思っていたのですが。
春、大阪市立大学理学部付属植物園に行ってきました。
そこの熱帯植物系の温室の周りをうろつきました。
熱帯植物大好き人間としては汗にまみれてでも入りたかったのですが、
部外者立入禁止だったので、未練がましくうろつくだけにとどめました。
ガラスの向こうのめくるめく夢のような楽園!
楽園とは得てして、常に凡人は入れないもの、と相場が決まっております。
凡人でもいい。理学部、と聞いただけで入れない。学生さん万歳。
その中心に、人の背丈を超えるほどの竜神木が!
凄い!凄すぎる!いいなあ、温室!住みたいぜ!
毎朝、お神酒をおそなえしちゃうな、こりゃ!
悪さもできないまっとうな人間に改心するのもわけないよな!
学生は、夜に動き出さないかどうか見回りとかしてるよな、絶対!
と、竜神木ファンクラブでもない七咲も、相当テンションが上がりまくったくらい、
ただただ、圧巻でした。
人間が、鑑賞用にミニチュアに仕立てたサボテンの本来の姿はやはり、
自然の偉大さに恐れ入って、拝んでしまいます。
ぜひ、そこそこ、大きくしてみてください。
(そこそこ、以上に大きくするのは個人的には無理かなあ、と。
やはり竜神様を崇める社(温室)から立てないといけないですから・・・)
100円ショップの子は大抵一本の柱状態ですが、これが育っていくと
西部劇に出てくる姿のように枝分かれするので、予想できない面白さです。
人みたいな形になって、テンガロンハットをかぶせたくなるかも?