*太陽大好きだけど、夏場は直射日光を避けて。
暗さにそこそこ強いので、日当たりの悪い場所でも可。
*寒さに強い。
5℃くらいまで下がっても大丈夫。
*乾燥を好むので、水やりは抑え気味に。
葉っぱには、水をかけないように気をつけて。
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肉厚の葉は、濃い緑で艶があります。
「花月」という名前の多肉植物なのですが、
金のなる木、という名前の方が多くの人に強い印象を残しているでしょう。
入荷時点ではこんなに小さいのですが、大きくなった姿は
盆栽コーナーなどでよく見かけます。
花も咲いてなかなか観賞しがいのある木のような姿になりますね。
稀に、薄い緑の葉に白い筋の入った種も入荷します。
どちらが良いかは、お好みで。
人気の程は、とても波があります。
もの凄く人気のある時期にはあっという間に完売しますが
人気のない次期には2~3ヶ月売れずに残ったままです。
何でしょう?園芸界にも流行があるのでしょうか。
(それにしちゃえらく周期の短い流行だが)
人気のない次期に大量に入荷した時は、どうしてくれようかと思ったものですが
そこはそれ、丈夫さが売りなので
全く健康を損ねることなく堂々と幅を利かせておりました。
多肉植物は葉が肉厚で重い分、お客様の品定めの段階で
(持ち上げたり降ろしたり器に入れたり葉をいじったり・・・)
あっけなく葉が折れてしまいます。丸裸になります。
(それが忍びないので、人気のミニ多肉植物は極力発注しないのです)
ところが、この金のなる木、構造もしっかりしているので
多少の振動、ふれあいにはびくともしません。
不人気時に成長しちゃって、頭が重くてぐらぐらすること以外は
まったく思い煩うことのない、良い子なのです。
ただ、願わくば、その人気の波が上下する理由をしりたいものです。
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冬に花が咲く、金のなる木ですが。
名前の由来の通り、金を成らしてみるのも一興。
と言っても、単純明快。
英語名が dollar plant と言うのは、葉が硬貨に似ているからだそう。
(個人的には、似てるか?と思うのですが)
日本で、金のなる木、という名前になったのは
「まだ幼い枝に5円玉の穴を通してぶら下げ、そのまま育てて
枝から5円が成っているように見せて売り出した」
とあります。
なにせ昭和初期のことらしいので、当時の感覚では大喝采!
・・・だったのでしょうか?
今の感覚では「枝に5円が成ってても・・・」と困惑しそうな感じ。
・・・指輪ならいいのじゃないかな?
指輪のなる木。
プロポーズしたい男性をターゲットにして、指輪のカタログを作ったりして
それを見て注文、注文をうけて「指輪のなる木」作成開始!
商品名は「プロポーズ・プランツ」のほうがいいか?
ともあれ、一大決心の日に、男性は花月の盆栽を持ってプロポーズ!
盆栽をもらった女性は感極まって即OK!の返事をくれるでしょう!
指輪を取り出すためには枝を切らないといけない。
ご心配なく。挿し木が容易な植物です。
プロポーズを承諾した女性は枝を切って指輪ゲット。
そしてその枝を挿し木にして新たに育て始めれば、あらメルヘン!
「婚約成就の木」に早変わり!
次は二つの結婚指輪を通して育てることが出来ます。
いよいよ結婚式の日に、指輪交換の儀式で盆栽が出てくるわけですよ。
そして厳かに二人で枝カット。難なく指輪交換。
もちろんカットした枝は挿し木でまたまた育成可能。
先の銀婚式、金婚式まで無理なくフォローできる「指輪の木」!
どうですか、これ!
商品化してもセールスポイント目白押しじゃないですか!
・・・こんな感じの悪ふざけっぽいアイデアで、昭和初期に
「金のなる木」が誕生したんじゃないかなあ。
とか思っちゃうのであります。