薔薇のように 2021-03-09 21:53:33 | 詩 考えても考えても人の気持ちって分からない悩みの種は増え続け芽を出してほころんでいく散るならどこまでも全ての花びらが落ちたら薔薇のように凛と咲いていたい
新しい季節 2021-03-07 22:00:44 | 詩 あの日君と歩いた河川敷に今年も勿忘草が咲いていた悲しげに誰かを呼んでいるように僕は君との時間を愛と呼んだけど少しも分かっていなかった傷つけた傷で傷ついた僕はあれからずっと俯いたまま新しい季節が始まる風の匂いを感じるたび君と手をつないで歩いた街並みが桜の色で染まるたび君の気持ちなど知りもせず霞んでいく空を見上げることもなく身勝手に君を思い出すだろう僕は君との時間を愛と呼んだけど少しも分かっていなかった
君だけは 2021-03-05 21:34:38 | 詩 好きという気持ちだけでそれ以上は望んでいないふたりだけたったふたりだけのこんな狭い世界なのにそれなのになぜ君だけはひとりにしないと手を差し伸べて欲しいのに
心から笑えない日 2021-02-21 21:20:20 | 詩 太陽が笑ってた今日僕は心から笑えなかったここから救い出してくれる楽しみも心を埋めてくれる宛もなく暗く沈んだ心で見上げた空はただ輝いて見えた愛されていると感じて満たされていた時間も確かにあった言葉にも態度にも現実の姿にも何にも惑わされることなく余計なものを全て省いていって最後に残ったものが一番大事だからそれが分かっていたらいつか笑える日が来るはず心から笑える日が来るはず