何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

この道の先

2017-11-29 21:15:39 | 
あの日は今夜みたいに
妙に風が緩かった
黄色に染まった道
高い空を見上げた
その道の途中で
君が言ったんだ
誰にでも幸せは訪れるって

生きている時々の場面で
始まりや終わりはあるけれど
日常は完結しないまま
無謀に流れていく

どこが始まりだったのか
終わりだったのか
どこまでも続いている
どこまでも繋がれている
歩き続けてる
この道の先
誰にでも訪れるという幸せを
確かめたくて





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二度目の季節

2017-11-22 22:18:50 | 
君との二度目の季節がやってきた
溶けそうに甘い言葉も
凍てついて苦い記憶も
この日に辿り着くための足跡

泡みたいに
すぐ消えてしまうものなんて
初めから要らない

冬の風が背中を押す
遠くまで行こう
涙は雲に隠して
笑って見せて



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あの時も今も

2017-11-14 21:21:21 | 
遠くて叶うはずもないのに
何かを追いかけてた時間の方が
輝いて見えるのは何故だろう
どういうものになりたかった?
なれなかったけど幸せ?
自分に問いかける
悩んで迷って傷ついて
壊してばかりいたけど
それはそれで
割と楽しく暮らしてた
守りたいもの
大切にしたいもの
譲れなかったもの
それほど変わっていない気がする
尖っていて夢見がちで
切なくなるような心が好きだった
形は歪で
塞ぎ込んだ狭い世界しか愛せなかった
あの時も今も



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目を見てほしい

2017-11-13 21:26:49 | 
退屈で乾いてたあの頃
知ってるフリが得意だった
時を重ねるたびに
現在(いま)に流されて
知らないフリの方が上手くなった

言葉じゃ繋ぎとめられないことも
涙じゃ伝わらないことも
溢れそうで止まない気持ちが
届かなことも分かってる

何も探さなくてもいいんだ
遠回りなんて要らないんだ
知っていようがいまいが
どっちでも良かった
会って
近くで
今すぐ
僕の目を見てほしい



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目を閉じて願ったこと

2017-11-11 20:07:24 | 
秋の夜風あたたかさ
君との幸せを
初めて感じたあの日
思い出す夕暮れ
五月の風の音
窓越しの花火
雨の東京タワー
浅草でお参りした
目を閉じて願ったこと
それだけは揺るがない
通り過ぎる日々を
そっと抱きしめよう


暗い森の中
小さく咲いてた花
強がりもその弱さも
夜の闇に溶けてく
季節外れのバラ園
青空に写った横顔
色とりどりの
ろうそくを消して
目を閉じて願ったこと
それだけは揺るがない
通り過ぎる日々を
抱きしめて
眠ろう



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