後にも先にも

安らぎだった
寄りかかれる場所だった
君がいたから
くだらない世界も
だましながらやっていけた
変わらない愛と
たった一つの希望があることを
信じられた
こんなにも不器用な自分を
全身で受け止めてくれたのは
後にも先にも
君だけだった
僕を残して行かないで



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去っていく予感

誰かが去っていく予感
胸が騒ついて
体は震えて
熱いものが一気に凍りつくような感覚
怒りにも似た
悲しみが波のように襲ってきて
もう一人の自分が自分を遠巻きに
静かに見ているはずなのに
感情がコントロールできない
引き止める術もなく
今は立ち止まるしかない心

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未完成

か細い声で
自信のない姿勢で
心も沈んで
自分のことしか
見えなくなってしまったら
はっきりと心が
見えなくなってしまったら
風に身を任せて
待ってみる
いつかの強い思いが
帰ってくる感覚を
思い出す時まで

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形あるもの

気持ちって言葉で表しても
思っているように伝わるか分からない
気持ちって変化するから
僕は形にするんだよ
形にすれば
手にとって思い出せるし
触れて記憶に残る
変わらないでそこにある
いつか君が僕を忘れてしまっても
形がある限り
ずっと心で感じてくれる



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夜の闇

ひとりの夜は胸が痛む
長くて静かで
心の中の物音だけが
哀しく響く
どれだけあの人に身を任せても
心までは満たしきれない
あてのない恋だということは分かっている
全てのことが錯覚で
私に起こる事は幻でしかないということも

私はどれだけこの闇に身を隠し
あとどれだけこの身を傷つければ
楽になるでしょう