心の片隅

今日が終わる
悲しみや寂しさ
悩みや苦しみ
嬉しさや憎しみ
楽しさや感動
いろんな感情に
押し流されて
心休まることなく
今日がやっと終わっていく

全ての感情を
包み込んで
私が私のままいられた時間が
あの時確かにあった
心の片隅
誰も気づかない場所
そこへ行けば
いつでも君に会えた
忘れたくないけど
忘れなくちゃ

春の風

傷つくのが怖いから
自分を守る
気持ちとは裏腹に
意味もなく
言葉だけが交差する
何の企みもないこの心
嘘がつけたら
楽になるのに
ひとつだけ確かなこと
君に会いたい
会いたいよ
春の風に溶け合って
少しだけ淡い夢を見よう

さくら咲く

さくら咲く
この道
あなたがいない季節
夏の日差し
懐かしい雨の匂い
あなたといた季節
風に乗って
散っていくひとひら
出会った頃は
この道は限りなく
夢もあったはず
近づくと
遠ざかるのはなぜ

春なんて、春なんて

夕暮れの空の色を見るたびに
胸が苦しくなる
春だからって
浮かれたりしない
春なんて
春なんて
来なければいいのに
傷の深さなんて
自分にしかわからないでしょ
心無い言葉
無神経な問いかけに
今は何も答えたくない

あなたなら大丈夫

悲しみにひれ伏して
無力なまま
全てを受け止める勇気もない
あの人の気持ちを知って
俯いた横顔
みんなが可笑しくても
笑えないよね
悔やしくても
泣けないよね
通じない人たちの中で
こんなにも傷ついて
誰も信じられずにいたのだから
まだ明日を想う気持ちがあるなら
希望という選択もある
あなたなら大丈夫
涙が乾ききっていないのなら
感じることができるという証
あなたなら大丈夫