唯一誇れる率直さも
あなたの前では
全く役に立たない
どうでもいいことばかり並べて
笑ってるけど
心の奥は深刻で
大切なたったひと言が
言い出せない
私だけが先急いで
私だけがこの先を知りたがっていると
分かったように微笑みかける
眩しい横顔を見ながら
苦しいほど思い知らされる
こうなったのも
そうなれなかったのも
悔やんでも
仕方ないだろう
追いかけても
あの場所には
もう君はいない
どれだけ考えても
答えは見つからない
本心も
真実も
嘘みたいな笑顔も
笑っちゃうくらいの憎しみも
冷えきった沈黙の中へと
消えていった
こうなったのも
そうなれなかったのも
悔やんだって
悔やんだって
愛することしかできないだろう
輝いて見える遠い過去よりも
今が大切なのは分かってる
伝えられなかった想い
叶わなかった恋
届かなくても
それでもいいと思ってた
もう一度あなたに出逢えるなら
もう二度とこの手を離さないと
誓えるほど
溢れ出しそうな忘れられない想い
夢と現実の狭間
夏の始まり
あの人の歌に
涙が出る夜
あなたのことを
思い出せるだけ
思い出し
胸に刻んだ
小さな決意
聞こえるのは
私を呼んでる
あなたの声
感じるのは
たゆたう想い
あの夜にあなたが話してたこと
口ずさんでた歌を
何度も思い返す
小さなカフェで
ジンジャーハニーティーと
レモンのパウンドケーキ
あなたを思い出すと
体が熱くなる
刺激的で甘酸っぱい香り
目を伏せてしまいそうな
その美しさも優しさも
今は罪だと感じてしまう
意気地のない心
これはまだ愛とは呼べないなんて
くだらない理由をつけながら
会いたい
好きだ
好きだって
胸の奥で叫んでる
