何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

ラブソング

2016-08-10 22:35:54 | 
夏なのに
雪が降る歌だった
誰かを守ってあげたいという
やさしいラブソングだった
あの時も私たちのそばで流れていた

最後に手を触れたときのあなたは
ずっと遠くを見てた
好きだという応えも目をそらし
うわの空だった

私は愛されていない自分を
信じたくなかった
ずっと目を閉じて
耳を塞いで
声をひそめていた

もう隣にあなたはいない
ここには長い長い夜があるだけ

あの時いつも流れていた
誰かのやさしいラブソングも
私にとってはもう
思い出したら
ただ切なくなるだけの
悲しい歌