何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

2016-12-10 07:00:36 | 
季節外れの雪が降っていた
静かにドアが叩く音がして
鍵がかかったままの壊れた扉を
私はゆっくりと開けた

春のような穏やかな日の光が射し込み
あたたかな風が体をやさしく包む

はじめてだけど
どこか懐かしい匂い
ずっと前から会っていたような
不思議な錯覚

外はもう雪が止んでいた
体は冷たさを感じなくなっていた