何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

右指

2019-10-01 22:43:54 | 
君だけだよって
言ってほしいけど
きっとそうじゃない
信憑性のない冗談で
暗くなりそうな気持ちを
誤魔化して
今日も笑ってみせる
あの人の前で
あなたはどんな人だろう
白く細い左指に
私には見せない表情や物語
思い出が光ってる
想いが強いほど虚しくて
こんなにも無力だと
思い知らされても
どうしても
これから先の
私たちの不確かな未来を
あなたの右指に
望んでしまう