何もない部屋

言葉や感情が溢れそうな夜に、
詩や日々考えていることを書いてます。

新しい世界

2016-09-22 22:11:52 | 
水の中で穏やかな鼓動を聴いてる

音のない世界

沈んでも浮かんでくる体

何ものにも捉われない心

きっとこんな風に

心地よい温かさに包まれて

あの日

私は産声を上げた

まだ愛を知らなかった




どしゃぶりの雨の中

2016-09-21 10:57:51 | 
雨はいつまでも止まなかった

人知れぬ悲しみを抱えながら
毎日を過ごしてた

いつまでも夢ばかり見てる
こんな私じゃ
あなたに追いつけない

すぐに答えを見つけようとしないこと
考えすぎないこと
心のままに生きること
素直に相槌を打つこと
愛することを恐れないこと

どしゃぶりの雨の中で見つけた
私らしさ

あなたに愛されたがっていた私は
もういない

Rosa

2016-09-19 23:55:21 | 
あなたに似合う服を探してる
あなたが好きな歌を唄ってる
あなたが求めてる詩を読んで
あなたが望む明日を生きていたい

あなたにお似合いの場所で
あなたにふさわしい指輪を
あなたの最愛の人が
あなたを永遠に愛すと
誓う夢を見ながら

あなたが笑ってくれたら
それだけで
薔薇色


言葉が溢れる世界

2016-09-17 00:04:54 | 
ここの世界はみんな寂しくて
話を聞いてほしい人で溢れてる
自分のことを分かって欲しくて
可愛がられたい人がひしめき合っている

私の話を聞いて
くだらないことばかりだけど
そして同じ気持ちで
心を通わせることができたら
この心は満たされて
もうこれ以上
何もいらないとさえ思う

パフォーマンス
アクション
何かひとつ
今日を生きていた証を刻んでいく
言葉が溢れる世界

話を聞いて
そして同じ気持ちで頷いて
いつもどこかで想っているよ
そばになくても
今日も頷くから
感じてほしい
私を

悲しいことばっかり

2016-09-13 22:53:43 | 
そこは海の見えるカフェだった
港に着いた船が
のんびりと出発のときを待っている
君はこの景色が好きだと言った
そしてふいに呟いた言葉が
あまりにも僕の心と似ていて
思わず目をそらした

「悲しいことばっかり」

君がときどき見せる微笑みには
切ない色が混じっている
その瞳の奥は寂しく
少し暗い影を帯びているように見えた


秋風が吹き始めた
夏の終わりの日
アイスティーの溶けた氷と
一粒一粒の水滴
マルボロの匂い
この瞬間に込み上げる切ない思いは
みんなが知らなくてもいい
君と僕だけが知っていれば
それでいい