あなたの前では
笑ってばかりの私でも
ときどき泣きたい日もある
もう悲しいことなんて
思い出せないくらい
このまま心ごと奪ってよ
君の優しさ
それは愛ではないかもしれない
不確かな感情が
胸をかすめて
言いたいことは
何ひとつ言えない
君をこのまま失うのが
怖いんだ
だからこんなにも苦しい
帰る時間が近づいても
打ち明けられない
すぐ触れられるほど
近くにいるのに
今日はいつもより月が明るい
「明日は天気だね」と君が笑った
この瞬間の風を感じたくて
僕は車の窓を開けて
思い切り息を吸い込む
その笑顔を
忘れたくない
離したくないと
心に思いながら
夏の夢
手を繋いで
君が行きたかった
あの場所が目的地
走り出したい気持ち
どうしたら君に辿り着けるだろう
切なくて
悲しくて
どうしようもなくて
今にも込み上げそうな思いに
行き先はあるの？
教えて欲しい
君を想うだけ
ただ時間が過ぎていく
少しでも
声を聞かせて
手を繋いで
このままどこかへ行こう
その髪に触れさせて
もういいかい
まだだよ
もういいかい
まだだよ
君とのかくれんぼに
終わりはない
いつになったら
君を捉まえられるだろう
時間だけが過ぎていく
今日も君を想って
眠るだけ
