やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

満足しました

2020年08月14日 20時05分50秒 | 

「一人称単数 村上春樹 文藝春秋」読み終わりました

短篇集ですが それぞれとても興味深い物語が展開し そうだったなと昔を振り返ったり

共感したり村上ワールドにしばらくぶりに浸ることができ 満足しました。

面白かったのは【ヤクルトスワローズ詩集】私小説かと思わせる物語に登場する父母がどこにでも

いそうな父母で親近感が持て こういう物語も書くんだ こういう系もっと読みたいと思いました。

書き下ろしの【一人称単数】は村上さんらしい深い物語 今の世界を現している寓話なのかなあ 少し恐ろしい。

 


十二人の手紙 井上ひさし 中公文庫

2020年06月20日 10時42分06秒 | 

楽しい面白い小説という面でだけ今まで読んできましたが

この十二人の手紙には 毒もたっぷりあり いろいろな趣向も凝らしてあり

ふ~ん 凄いなあ と読み終わりました

 「あくまでも軽妙なエンタテインメントでありながら同時にこの小説は井上氏の深い祈りである」

 と解説の方が。

小説にも登場する仙台から 白松が最中と玉澤の九重が 届きました

懐かしい地名に昔を思い出し 50年以上前に心が飛びました。

 こちらは今日も寒いくらいのどんよりした日です

 ラベンダー咲きました。 

 この頃 森永の甘酒じゃなく 黄桜の甘酒を飲んでいます

 少し お と な になった気分 です?  

 


どちらも面白そうです

2020年06月13日 09時44分57秒 | 
「還暦からの底力 出口治明 講談社現代新書」
以前テレビで見て そのお話に惹かれました 夜ちらっと見て引き込まれました。
「十二人の手紙 井上ひさし 中公文庫」
やはり夜 少し読んで つづけて読みたいと思いながら 寝ました。
帯に【読んでいないなんてもったいない 隠れた名作ミステリ】とありました
【濃密な人間ドラマ 圧巻の超絶技巧 井上ひさしの底力に打ちのめされる】とも
楽しみです 井上ひさしさんは好きです。
 ミニバラの名前 トロピカルサンセット

逆ソクラテス 伊坂幸太郎 集英社

2020年05月26日 09時46分21秒 | 
 
  

どんよりと曇り空です
マスクも給付金も何も来ないまま 宣言解除だそうです
日本の国会議員の給与は世界一高額と知りました あまりお仕事が目に見えないので 半額位に引き下げて その分で住まいの無い方の住宅を整備するとかヘルパーさんの給与を上げるとか今困っていることを着々と改善していって欲しいです
こういうことって 政治家さんのお仕事ですよね 家で犬を抱いている間にちゃちゃっと出来そう なんちゃって。
 「逆ソクラテス」 昨夜さらっと読んで ええっと思い 又読み直し しみじみ考えました とても良いお話でした 後4篇あります ゆっくり読みます。 
 更紗満天星 という花の花言葉 【明るい未来】


憲法と自衛隊

2020年05月04日 12時46分25秒 | 
「サル化する世界 内田樹」
 改憲派の人々は憲法9条と自衛隊の存在の間に齟齬があることを耐え難いと感じているようであり しばしばこんな国は日本以外にないと言い立てるけれども それは違う。
 私が知る限り 憲法の規定と軍隊の存在の間にもっとも深刻な乖離を抱え込んでいる国はアメリカ合衆国である。アメリカ合衆国憲法はそもそも常備軍の存在を認めていない 海軍は認めているけれど陸軍は必要なときに召集されるべきものであって常備軍であるべきではないというのが建国の父たちの揺るがぬ確信。アメリカ建国の正当性を保証するのは 抵抗権と革命権。
この憲法はその後改定されないまま今に続いている。
常備軍を持たないことを規定した憲法を持ちながら アメリカは世界最大の軍事力を誇っている
ここには致命的な齟齬があるのだけれど 現実と合っていないから憲法を改定しろというアメリカ市民はいない。
アメリカというのは 一つの アイディア。
アメリカは何のために存在する国なのか ということをアメリカ人ひとりひとり自分に問う義務があり権利がある そのときの手がかりになるのが 憲法であり独立宣言。
 日本国憲法も同じである。そこには1946年時点で日本を占領していたGHQのニューディーラーたちのアイディアが込められている
彼らは天皇制を持っている以外はアメリカみたいな国を制度設計したのだと思う
 だから 9条2項の陸海空軍その他の戦力はこれを保持しないという条項を書いたときに 彼らの脳裏にあったのは合衆国憲法だった というのはありそうな話である。
 私は憲法と自衛隊の齟齬は 憲法起草時点でアメリカ人が日本の軍事について夢想していたこととその後の現実の齟齬として理解すべきではないかと思う。
   こういうことを 子供の頃から 社会科の時間で教えてくれたら
   憲法に興味が持てるようになりそうです。

憲法のできた時

2020年05月04日 09時39分54秒 | 
「サル化する世界 内田樹」【加藤典洋 9条入門 参考】
ドイツやイタリアでは憲法がゆっくり時間をかけて検討され起草されたが 日本では憲法制定権限をもつ極東委員会が発足する寸前に1946年3月6日に天皇制の存続と戦争放棄という条項をもつ「日本政府案 起草したのはGHQ 日本政府に開示されたのは2月13日」が発表された。GHQには憲法制定権はないから 建前上これは「日本国民の自由に表明せる意思に従い」起草されたものである。 マッカーサーがなぜ憲法起草を急いだのか?  加藤典洋によると理由はきわめて実利的なもの。
天皇制を利用すると占領コストが劇的に軽減することが確かだったから。天皇制を廃したり天皇の戦争責任を裁判で追及した場合には 絶望した一部の日本軍兵士が占領軍に敵対し 多数の米軍兵士の長期駐留が必要になる可能性があった。
マッカーサーにはタイムリミットがあった 1948年の大統領選挙で 共和党の大統領候補に指名されることを狙っていたから。天皇制の存続につよい懐疑のまなざしを向ける極東委員会の国々に 天皇制は残すという決定を呑み込ませるためには 極端な戦争放棄条項 すなわち個別的自衛権すら放棄するという条項を憲法に書き入れるしか手立てがなかった。
 極端な戦争放棄条項には当時の政治家や憲法学者たちが熱狂したけれど その多くはその後 掌を返したように解釈を覆した。
 なぜ先帝が鎮魂と慰謝という象徴的行為を象徴天皇の本務であるとして あれほど強調されてきたのか その理路が逆方向からわかってくる。
   内田樹さんのお話は優しいまなざしにあふれています
   2度読み3度読みしてすんなり心に入ってきました。
   次は 憲法と自衛隊 です。

涙と共に別れました

2020年04月27日 20時11分29秒 | 
「流人道中記 浅田次郎」下巻 読み終わりました
流人の旗本が 実はとても 立派な人で 行く先々でのいろいろな出来事が 涙なしでは読めないという感動物語でした
この二三日一緒に旅をしたような気分で ふるさとへも帰ることができました
礼と法について 家について 血について 武士について 刀について 年貢と政治について 育ちについて 苦労について 考えました 学びました 小説っていいなあと思いました。

仙台に入りました

2020年04月26日 13時48分21秒 | 
「流人道中記 浅田次郎」
上巻も終わりに近付き 仙台城下に入りました
【噂に違わず伊達様の御家中は身なりが良く どなたも月代を青々と剃り上げて 袴の筋目がぴんと立っています 大川にかかった長町橋を渡って御城下に入ったとたんそう思ったのです 行きかう人々 わけても男の身なりがよい まさに伊達男ばかり】身なりをかまい背筋をぴんとしてしっかりしていなくてもしっかりしているふりをするそれが伊達者なのかなあ 大崎八幡宮や東照宮も出てきました 仙台っていいところです。 これから下巻に入ります。

メザシ

2020年04月25日 12時53分25秒 | 
「流人道中記 浅田次郎」
姦通の罪を犯した旗本が切腹を拒否したため蝦夷松前藩への流罪となり 押送人に
選ばれた19歳の見習与力との道中記なのですが ハーホーへーの世界でとても面白いのです。今 上の半分位まで読みました 見習与力の実家が同心で貧乏だったのでメザシはひとり1匹だった 与力の家へ婿養子に入り3匹になって嬉しかったとかのくだりにメザシが食べたくなり 買い物に行ってメザシを買い 本日は朝食に2匹ずつ食べました 旗本は鰻が好きだそうで 中国産ですが鰻も買ってきました。
 新聞の書評を読んだら「東野圭吾 クスノキの番人」に惹かれたので 次の予定に
しています。 岡江久美子さんの話を聞いたりすると 自分もいつコロッといくかわからないので 読みたいものは読んでおこうと思っています。10万円も入るしね。