ひとりでは生きられないのも芸のうち 内田樹 文藝春秋

自己決定　自己責任の呪縛を解く!とのことで、はーはーほーというお話で、良く解りました。若いひと向けだそうですが、多くの若いひとに、為になるだろうなという事柄が書いてあります。いかにして男は籠絡されるかという項目の答え、才能を褒め、それで落ちない男はルックスを褒めるだそうです。人間的な暖かさとか優しさとか器量の大きさなどはいくら褒められても男は微動だにしないそうで、もともとそういうものは自分に備わっていると思い込んでいるそうで、この件は、へぇーでした。
自分が手に入れたいものは、それをまず他人に贈与することでしか手にいれることは出来ない。贈与したものに、その贈与品は別のところから別のかたちをとって戻ってくる。自分の所持品を退蔵するものには誰も何も贈らない。それが人間的コミュニケーションの基本ルールである。これは思い当たることがあり納得。
自分のために働くから壁にぶつかるとか、若いひとには考え方の指南がしてあるので、便利です。