やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

夢ほりびと 池永陽 文藝春秋

2010年08月28日 22時54分56秒 | 
夜買い物に外に出たりした時、このまま電車に乗り、どこかの駅で降り、別の人生を送るということも有りなんだと、思うことがありました若い時は、特別な訳などないのに。この物語は訳ありの人々が、廃墟の家に住み着き、庭の穴掘りをして暮らしながら、心の整理をし、再生していくというお話。宝物があるかもしれないというささやかな希望のために掘っている穴だけれど、穴掘りという行為が、だんだん別の意味も持つようになっていく、何となくわかります、意味のない行為が意味をもってくる、何もしないより、穴でも掘った方が生きて行くにはいいことなのだ?。