やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

昔の感想 日本のいちばん長い日

2014年08月09日 20時56分29秒 | 映画
 戦争は危険とスリルに満ちている点で恋愛に似ていて、狂気に近い面もあれば、ロマンチックな面もあるとか。戦争を知らない私は、以前、人間が極限状態に生きることに羨望を感じて、戦争を体験している『大人の人』にある憧れを感じたことがありました。
それは多分、悲惨さは横にどけて、規律正しく堂々としているとか、凛として潔いとかの、どちらかと言えばロマンチックな面だけへの憧れだったのですが。
 この映画は、ポツダム宣言受諾をめぐる陸軍青年将校のクーデター、終戦の方針が決まったことも知らないで飛び立って行った36機の特別攻撃隊の話等々、1945年8月14日正午から15日正午、終戦に至る迄の波乱に満ちた一日を休む間もない緊迫感で描いていきます。めまぐるしく変わる画面に涙を流すひまはなく、3時間近くの長い映画なのですがあっという間に終わってしまったような気がしました。たった22年前の日本が、殺伐とした混乱状態にあり、天皇陛下の玉音放送を赤ん坊の私も聞いていたのかと思うと、何か気持ちがひきしまる感じがしました。
 この映画を見て、又ベトナムの悲惨な有様を写真などで見た限り、私は戦争は狂気の沙汰だと思います。戦争にロマンチックな面をみたのは、少女の頃の錯覚だったと今は思います
 戦争の悲惨さを知っていながら、尚今も戦争をしている国があるということは、一体どういう訳なのでしょう。理屈ではわかっていても、どうしようもない『何か』が人間にはあるのでしょうか。
 三回勝負のじゃんけんで戦争の勝敗を決めて、あとはサッパリしている、そんなマノヌケタ遊びの部分が、今の世界に少しあったならと思います。
 日がな一日、シャボン玉を吹いて暮らしている北杜夫のおはなしに出てくる白鳥座の惑星人のように、地球人が日がな一日じゃんけんぽんをして暮らす日が早くくればと思います。主観を入れないドキュメンタリーで、戦争というものをそれぞれに考えさせてくれるという点で、心に響く映画でした。

  大昔働いていた職場の社内報に載せる順番が回ってきて、最近見た映画で感激したもの という題名をもらい この映画を見て書きました。本日の新聞に 日本のいちばん長い日 が載っていたので、大昔のものをひっぱりだしました。
戦争に対する考え方は今も同じです。

毎年

2014年08月09日 06時58分21秒 | 
  

  

 毎年同じような花が咲いています
 ニゲラ クレオメ 自己満足でいいなと眺めています
 畑は花畑の端ですが ながいものツルが茂るもげるです。
 ほうせんかもアカイロも咲き出しました
 白い桔梗も今が見ごろです。