やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

神はサイコロを振らない 大石英司 中公文庫

2020年02月02日 09時48分31秒 | 
だいぶ前 テレビドラマで見たけれど ほとんど忘れていました
「神はサイコロを振らない」とはアインシュタインが偶然を要素とする当時の量子力学を批判して述べた言葉だそうです。過去から現在へのタイムトラベル物語で10年前姿を消した飛行機が乗員乗客もろとも突然姿を現す2004年8月12日 消えたのは1994年8月15日 原因はマイクロブラックホール そしてこの現象はもう一度起きるということでこの世での時間は3日間 その短い時間での 当事者や家族 他関係者のいろいろな物語 せっかく戻ってきたのに又消えてしまうのかと気が滅入りつつ読んでいましたが ひとりひとりの物語に感情移入しているうちに 消えてしまってもこれからしっかり生きて行けばそれでいいのだと何故か覚悟ができてきて すがすがしい読後感で終わりました。
 何も関係はないのですが
 神と星が出てくるので 思い出す俳句があります
  寒星や 神の算盤 ただひそか  中村草田男