怪獣ベビーと歩む道

「すくすく育って」の思いを真ん中に、
日々のニュース、美味しいもの、旅行、映画など心にうつるヨシナシ事を

文芸部☆星やどりの声

2013-01-11 14:20:53 | Weblog
朝井リョウ、

映画「桐島、部活やめるってよ」がなかなか面白く

気になってた作家。


初めて小説を読んだけど…


ハマりそう。




最後、泣けた。
ボロボロ泣いたわ。


当時現役大学生だった作家(今現在は社会人)らしい会話や

音楽プレイヤーなどリアリティのある小道具で

ストーリーがいきいきしています。


保健室の女子の会話とか

父親の子ども達への思いとか

なんで若い男性作家がここまでリアルにわかるんだろうって不思議。
だから、すごいと思う。


それぞれの登場人物が、愛おしくなっていき

何も考えてなさそうな女子高生や、部活も中途半端な男子中学生も、

いろんな思いを抱えて生きてるんだな~と思えてきます。

特に、脇役好きの私は、
優秀なのに長男光彦に家庭教師をしてもらっているあおいちゃんと

長女琴美の旦那さん、孝史が、お気に入り。
(彼らのスピンオフ小説、読みたいな)

そう、
TVドラマの原作をやや意識してるかなって思ったりもしました。




今時、兄弟多すぎ(6人)って、現実味なくない?
とか

双子のアイデンティティってありがちテーマじゃない?
とかの

ちょっとした気になる部分も、

最後には、しっくりいくマジック。


舞台は、「連ヶ浜」という海辺の町。

そこから出ている電車は、新宿へ行くそうなので
多分湘南エリアを想定してるんだと思うんだけど

その風景も、それぞれの四季が感じられる。

江の電みたいな「浜電」ののどかな感じ、
学生が乗り合ってる感じが、ちょっとノスタルジック。



最新作「何者」が、はやく読みたい。
コメント
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