だいぶ前の話だが……
けっこう反響を呼んだ、NHK『クローズアップ現代』の「広がる “読書ゼロ” 〜日本人に何が〜」(2014年12月放送)
この番組中で、文化庁の調査(2000人を対象)で判明したショッキングなデータを取り上げていた
●「一ヶ月に一冊も本を読まない」と回答した人ー47.5%
また、別の調査だが……
●大学生の40%が一日の読書時間がゼロ
> 近年、ほとんどの学生が
インターネットの検索サイトに頼って論文を執筆、
情報を羅列するものの、持論を展開するのが苦手になっているという。
その一方、検索スピードは格段に向上し、閲覧する情報量は急増、わずか一秒で、表示された情報が有用かどうかの判断を下しているという。
‥‥ この「活字離れ」について、蔵書22万冊(内3万冊読了)の立花隆さんは、インターネットを「古代アレキサンドリア図書館」になぞらえていた
> 「(ネットによる)情報収集と、読書は違うもの」
> 「本は総合メディア。知情意が中にある」
> 「インプット・アウトプットの中間に、頭を通過するだけのスループットが産まれてきている」
‥‥ 「本」には、知情意つまり物語化されたエピソードが伴うという
たとえば、一口に情報といっても、一目おく気になるアイツが言っていた情報とは「単なる知識」では済まない特別な意味合いを持っている
のと同様に……
本は、単なる知識を印刷したものではない
そこに著者による選別や苦労の過程、製本に至るまで辿ったエピソードや物語が潜んでいる
インターネットで閲覧する1ページと、一冊の本になった中の1ページとは違うのである
> 「本を読むという行為は決して情報を得たいというためにやるわけではなくて、むしろ自分の中からどの位引き出せるかという営みなのです。」
(東京大学大学院 酒井邦嘉教授)
「読書と言っても、そういう言葉だけでは実はなくて、視覚的に映像を頭の中に想起するとか、過去の自分の体験と照らし合わせて対比して考えるとか、自分で得られた情報から更に自分で自分の考えを構築するというプロセスがはいってくるので、人間の持っている創造的な能力がフルにいかされることになります。」(同教授)
‥‥ なるほど、本を読まない人が多いから、ネットに変な日本語が蔓延するのだと思う
日本語の乱れについては、これからも随時追ってゆくつもりである
以上
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