ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年6月21日。ウクライナ侵攻から118日目

2022-06-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年6月21日。ベラルーシは雨で気温が下がりました。

 ウクライナの副首相は「ロシア軍が占領した地域からウクライナ人約120万人をロシア領に連行した。うち24万人が子どもで、2千人は孤児だ」との見解を示しました。

 ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が受賞したノーベル平和賞のメダルが20日、ニューヨークで競売にかけられ、1億350万ドル(約140億円)で落札されました。落札者は明らかにされていません。売上金はロシアのウクライナ侵攻で国内外への避難を余儀なくされた子どもらを支援するユニセフに寄付されます。

 2020年の大統領選挙後、ベラルーシ国外へ出国したベラルーシ人のうち95%がベラルーシに戻りたがっているとベラルーシ大統領が発言しました。どこからこの95%という数字が出てきたのかはっきりしません。国外にいるベラルーシ人にベラルーシ政府がアンケート調査をしたのでしょうか。
 そして「戻ってきたものは逮捕する。」とも発言しました。
 野党リーダー、チハノフスカヤ氏が帰国したら、あらゆる罪で裁かれるのは分かりますが、それ以外のベラルーシ人も逮捕されてしまうのでしょうか。

 今日もベラルーシ人のデザイナーが国外へ出国しました。「選択の幅はとても狭かった。出国するか刑務所に入れられるか。」

 ウクライナ出身の女性。しかしもう8年もベラルーシのブレストで暮らしています。その人が自分の車にウクライナの紋章のステッカーをつけていたのですが、地元の警察がそのステッカーを剥がしてベラルーシの国旗のステッカーに貼り替えて、そのビフォーアフターの画像を警察のテレグラムチャンネルで公開しました。

 フィンランド大統領は、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について、反対しているトルコとの会談でほとんど進展がなかったと報告。おそらく9月までNATOに参加することができないだろうと予測を述べました。

 リトアニアがロシアからカリーニングラードへの飛び地への輸送を禁止した問題で、ロシアは対抗措置をすると最後通牒を出しましたが、次は新たにリトアニアは輸送の禁止を貨物列車だけではなく車両での輸送にも拡大しました。
 つまり長距離トラック輸送もできなくなります。
 ますますロシアが反発しそうです。飛び地での生活はどうなるのでしょうか。しかし、遠回りになるけど、バルト海に面した港があるから、船での輸送ができますよね。そんなにロシア政府が怒ることなのか。


 ロシア空軍機がウクライナとの国境近くのロストフ地域で墜落し、パイロットが死亡しました。
 ウクライナ軍が撃墜したわけではなく、機体の技術的な問題が原因と見られています。搭乗していたのはパイロット1人だけで、墜落した地点にも被害はありませんでした。